2013年6月30日日曜日

EgofiLter 「Over The Line」

金曜日のマチネで観たよ。シアター711。下北沢だね。

EgofiLterは、去年かな、イヨネスコの『授業』をどっかでやってたのを観たような気が。
それから、渋谷のギャラリーLE DECO でやってたのを観たような。
でも客演の人とか多くて、劇団の核になる俳優がどの人かもわからなくて。印象が全然ちがうから。

じつはどんにお話だったのかわからなかったんだ。ほんとにアンポンタンですね。呆れますね、この理解力のなさ。とほほ。

沖縄出身の東大生がいて、研究室からヒロポンみたいな薬を持ちだして、作家の坂口安吾に提供する。で、そのうち中毒になって。本人も中毒で。妹がいて、挺身隊でどっかにいって、で、そのまま死んでしまったように思ってたけど。ほんとは?生きてたの?ごめん。よくわかんなかった。

で、周囲の人間の不幸の遠因はじつはその東大生自身にあって、というような感じだったのかな。



shelf volume 15 「班女/弱法師」

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

昨日は、日暮里d-倉庫。脚本は三島由紀夫だよ。

三島由紀夫か。三島由紀夫ね。
中学生のとき、「潮騒」にどきどきしたな。あの有名な場面。雨の中、漁師小屋のなかで。男はふんどし一丁になって。女のほうも、、、。二人は焚き火を挟んで向かい合っている。心臓ばくばくさせながら、おんなじ箇所を何度も読んだような。でも、あの本は子供用に書き直したやつなのかな。

三島由紀夫、その他にも何か読んだように思うけど、覚えてないな。きっとそんなに感銘を受けなかったということで。『金閣寺』かな。有名だからと思って読み始めたけど、すぐに止めたような記憶も。だってつまんないんだもん。

「班女」は、35分くらい? 十分の休憩をはさんで「弱法師」が45分くらい。

開演の15分前の開場で、入ると役者さんが舞台上ですでに蝋人形化していました。じっと同じポーズ取ってるのは大変だろうなあ。さすがに通常の30分前開場では、きついからということなのでしょう。
でも15分間舞台上でじっとしてスタンバイしてるのって、意味があるんだろうか。開演時にすでに、体力を消費して、開演後の演技に影響するのではと心配でした。

俳優たちはあんまり動かずに、動いてもゆっくり、前を向いたまま台詞をいうことが多かった。
芝居っていうよりも、朗読みたいな印象。
踊り、というわけでもないんだけど、みんなでタイミングを合わせて、様々なポーズを取ったり。

いろんな演じ方があってもいいと思うけど。

ずっと不自然なポーズで、同じ調子のまま台詞をいうので退屈でした。その向こうにある演劇的な価値みたいなものが、ぼくには見抜けず。はっと目覚めるときはありませんでした。まったく大馬鹿野郎ですね。

最前列で観たのがよくなかったのかなあ。後ろ側の席で舞台全体を俯瞰できれば、もっと印象は違ったのかも。




2013年6月29日土曜日

ニットキャップシアター 『少年王マヨワ』

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

昨日は、座・高円寺に行ったよ。じつはこの劇場に行くのは初めて。どんなとこなんだろう。どきどきしながら高円寺駅を降りたよ。

でも劇場に行く前に、吉野家の牛丼で腹ごしらえ。280円に値下がりして、行きやすくなった。やっぱり牛丼は吉野家だよね。たま~に食べる牛丼は最高。でも昨日のはちょっとしょっぱかった。味が濃いような。いつもの吉野家を満喫できなくて、ちょっぴり残念な気持ちで店をあとに、、、って、そんなこたあどうでもいいんですよ。

座・高円寺はさ、いいなあ、あの外観。おっきいテントみたいな感じ?劇場前で、しばし見上げながら、おお~って。
なかも広々。贅沢な空間の使い方。無意味に広くてゆったりした階段。いい劇場だ。

ニットキャップシアターも、初観劇。人気劇団らしいから楽しみでした。

「マヨワ」ってのは、古事記に登場する少年の名前だということ。
現在の父親が、じつは本当の父親ではなく、本当の父親を殺し、その後母を妻にしたのだということを知って、その父親を殺し、すったもんだの果てに自分も死ぬことに。
シェークスピアの『ハムレット』は、古事記のこの物語をぱくったのだという噂も。いや、嘘ですけどね。

「マヨワ」は、「眼弱」っていう漢字が当てられてるらしい。漆にやられて眼に包帯を巻く少年が登場。赤い風呂敷マントを羽織り、腰には仮面ライダーの風車つきベルト。
おお、こいつがマヨワか。
いつ父親を殺すんだろう、いつ殺すんだろう。と待っていたが、なかなか殺さない。
でも徐々に緊張感が高まっていき、やがて殺さずにはおかない気持ちにまで追い込まれるのだろう、、、ということはなくて、なんとな~く殺してしまいました。
火事のどさくさに紛れて。

殺す理由らしきものも一応あるんだけど、特にそんなに。

で、すったもんだの果てに、この少年も死んでしまうんだろう?とワクワクしながら待ってたら。
死ぬことは死んで、この少年の兄さんも死んでしまうんだけど。なんというか、なんで死んだ?みたいな。

その前に、女の子もひとり池で死んでしまうんだけど、これもなんで死んだ?みたいな。

というわけで、物語的には「ん?」っていう気持ちでずっと観ていて、途中欠伸を噛み殺したりも。

でも、演劇的な趣向がいろいろと面白くて。
死んだ大きなイノシシの怪物が登場して。それを操る巫女みたいな人もいて。

大きな白い布を上手に使っていて。そういうのはよかったなあ。いや、きっと芝居を昔から観ているひとは、そういう手法は何度も観ていて、ありきたりと評するかもしれないけど。ぼくは新鮮に観ることができたし。よかった、よかった。

2013年6月27日木曜日

劇団だるま座・だるま企画 『居酒屋ぉかず』

荻窪のアトリエだるま座。

7つの短い朗読劇。

『晴れた空の下で』
『メッセージ』
『紐の先』
『ウワテモノ』

---休憩---

『知能犯』
『正月四日の客』

あれ? 6つかな。

アトリエだるま座はいいよね。ここに来るとほっとした気持ちになれる。居心地がいい。
それがこの劇団の強みだよね。
すきな女優さんも大活躍してて。

せんがわシアター121 『戦場のピクニック』

今日もせんがわ劇場へ。昨日は、舞台技術ワークショップ。今日は、芝居見物。

せんがわシアター121の「121」は座席数ということ。11席がAからKまであるのかな。でも、Kの列は、半分音響卓に占領されているから、正確には121席はないな。ま、そんなことどうでも、、、。

『戦場のピクニック』はさ、以前、d-倉庫って場所で、『戦場のピクニック』フェスティバルみたいなのがあったときに、いくつかの劇団の上演を観たことある。
でもそのときはどれも超変化球。台本の原型を留めていない構成のものばっかりで。戯曲は読んでないし。だから基本的な物語も、推測でしかわからなかった。

でも今日はちゃんとわかったよ。きっと今日の上演は戯曲をほぼその通りにやってるんだと思うな。直球勝負で、気持ちのいい上演だった。


ザポは戦場の兵士。いまも遠くで銃撃戦が行われている。彼は縮こまって震えている。怖さを紛らわすために、編み物なんかをしている。

そこにお父さんとお母さんがやってくる。テパン氏テパン夫人。息子の戦場にピクニックにやってきた。敷物のうえにお弁当を広げる。蓄音機も持参。レコードを掛けたり。

そこに敵兵のゼポがやってくる。でもザポに捕まって捕虜に。手足を縛られてしまう。だが、いっしょにご馳走を食べるのに不便なのだ。すぐに解かれる。
食べながらお話。そのうち仲良くなる。

衛生兵がふたりやって来る。彼らは怪我人や死んだ者がいないか探しているのである。
「死体がまったく見つからないんだ。他の衛生兵たちは、たくさん見つけているのに」
「わかった。見つけたら、君たちにすぐに連絡するよ」
衛生兵たちは去る。

そのあとちょっとしたいざこざはあるけれども、すぐに元通りに仲良くなるふたりの兵士。音楽に合わせて踊ったり。

しかしそのうち銃撃戦が始まって。
敵兵のゼポが撃たれ、ザポも撃たれ、お父さんもお母さんも撃たれてしまった。

衛生兵たちがやってきて、死体を見つけて(喜ぶ?)。


客席側に傾いた舞台のつくりで、地面が見やすくなっている。そこに照明で模様がつけられている。細かい演出だけれども、いい感じ。

4人が撃たれたとき。死んで地面に転がるのではなく、膝立ちのまま固まる。これも表情が見やすいし、死んで固まったのだということがすぐにわかる。
地面に倒れた場合、本当に死んだかどうかは、判断できないからね。ひょっとしたら生きているかもしれない。でも膝立ちで死んだように固まっていると、ああ、死んだんだなと逆にすぐにわかる。
その辺のさりげない演劇的な工夫もよかった。

d-倉庫のフェスティバルで観た上演よりも、数段よかった。物語もちゃんと理解できたしね。
まあ、d-倉庫のやつは、あれはあれでよかったとも言えるんだけどさ。いろいろだよ。どれが正しいとか言えない。
でも今日のはやっぱりよかった。

戯曲もいいよね。無駄がなくて。衛生兵たちってなんのために出てくるのかなあと思ってたんだよ。今日のを観てわかった。4人の死体を発見するためだったんだなあ。

「死体を見つけたら、すぐに連絡するよ」
自分たちが死体になっちゃうとはね。


2013年6月25日火曜日

日本のラジオ 『ラクエンノミチ』

月曜の夜。新宿眼科画廊のなかのスペース0。

新宿眼科画廊は行ったことあったけど、スペース0というのは初めて。一階の奥まった場所にありました。最初わからなくて、うろうろしちまった。恥ずかしい。

狭い場所ででした。背もたれついてるけどちっちゃい椅子と、丸椅子が。合わせて30個ぐらい?

照明とか音楽の効果はなし。

暴力的なシーンは苦手なんですよね。基本的にチキンハートなもので。だから最初に名刺渡してたあの人、とっても怖かった。

最後、バット持ってたひとは、ひとりでどこに行ったんだろうな。まさか組織に殴りこみに行ったんじゃないよね?いやいや。それ以外にバット持ってどこに行くんだろう。

途中、それぞれの登場人物がひとりで語りながら退場したりする。短いモノローグ。それがなんか大事なこと言ってそうなんだけど、耳に入って来なくて。他の登場人物に気を取られたりしてたからなのか。その辺が残念でした。ぼくにもっと集中力があれば。

2013年6月24日月曜日

マイムリンク 『Cour d'amours(コールドアモール) ・スクラプ's ver2.5』

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

昨日は両国シアターΧってとこで、パントマイムのショーを観て来たよ。
パントマイムっていうと、壁を手探りしたり、綱引きしたり、エレベーターで降りてったり、そんなのを連想するよね。
でも昨日のは、そんな感じではなくて。もっと芸術的っていうかさ。うまく説明できないけど。

わかりやすくしようとすると、演技や表情が大仰になる。でも大仰だと子供向けの印象になるよね。しかし芸術的なところもあって。
というわけで何を目指しているのか、よくわからなかったな。単純にパントマイムを楽しめればよかったんだろうけど。

パントマイムなのに、何をしているのかわからないところもあったな。口のなかに飴玉入れてたのかなあ、あれ。でも笑ってる人もいたから、意味がわかる人にはわかったんだろうなあ。
わからなくて残念。

2013年6月23日日曜日

ジャムジャム、フライヤー撮影

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

昨日は、ジャムジャムプレイヤーズのフライヤーの撮影だったよ。公演は十月。四ヶ月先。みんな、観に来てくれよな。近くなったらまた告知するからさ。

台風の影響でずっと雨で。撮影の日も雨なんじゃないの?って思ってたら、晴れたさ。奇跡だな。
でもとっても暑いさ。降るよりはずっとましだけどね。

撮影場所が北品川周辺で。朝の9時45分に新馬場駅改札に集合。歩いて行ける距離だったから、歩いていったよ。暑くて汗かいた。

撮影は順調に。場所を変えて、バシャバシャ撮ったよ。みんな晴れ着で目立つ。
「すわっ、なにごとか!」
通り過ぎる人がじろじろ観てたよ。恥ずかしいような、晴れがましいような。

撮影終了は一時。そのあとは、ぼくんちで打ち上げってことになったよ。こんなに大人数入るかな。心配したけど、大丈夫だった。次の予定が決まってて来られない人も多数いたし。
ビールとか日本酒とかバーボンとか。みんな飲むなあ。昼過ぎから、夜遅くまで。

ジャムジャムプレイヤーズって、日本語に訳すと「噛み噛み役者」かなと思ってたら、違うということだった。ジャムセッションのジャムだってさ。そうだったのかあ、ふーん。
ところでジャムセッションってなんだろう。

ぼくも結構飲んだみたいだ。まだ残ってる。ふらふらしてる。今日も飲み予定なんだけど、大丈夫かな。

2013年6月21日金曜日

PKシアター『殺意が死んだ夜』

下北沢の小劇場楽園ってとこで催されているルナティック演劇祭

それの参加作品とのことで。予選は通過して、いまは決勝戦らしいよ。
他にはどんな団体が参加してるんだろう?って、自分で調べろよっていう感じですが。

左肩が痛い。いいないかしら。
ごめん、関係ない話題で。

男ばっかの五人兄弟がいて、その父親が死んだ。
殺されたみたいだけど、事故かもしれない。
で、誰が殺した?みたいな話が延々と続いて、みんながいがみ合う。

舞台は、弁護士事務所の会議室。
女弁護士が遺言を公開して、それに不服なやつらがまたいがみ合う。

いがみ合ってばかりなんでちょっと疲れた。ごめん。途中、飽きたかも。もっと登場人物に好感を持つことができればよかったんだけどなあ。
観客ってのは我が儘自分勝手なものですな。

そういえば、こないだ観た『ライダーになれなかったひとのための』も、会議室での話だったよ。
あれもぼくとしては、ちょっとイマイチな感じがした。評判はよかったみたいだけど。

ひとつのシチュエーションで誰が犯人かを推理していくので面白かったのは、『木曜日、うぐいす館にて』だったかな。
途中で、イメージがどんどん広がっていく感じがあったような気がする。
だからひとつのシチュエーションでも飽きずに面白く観ていられる。

でも『殺意が死んだ夜』も『ライダーになれなかったひとのための』も、イメージが広がるっていう感覚がなかった。だから途中で飽きたし、その辺がつまらなく感じたんだと思うな。

なんについてのイメージかっていうと、『殺意が死んだ夜』でいえば殺された父親のイメージ、『ライダー、、、』でいえばライダーの新企画のイメージ。そういうのが単に記号として扱われていたような気がする。


シチュエーションはずっとおんなじなんだから、もっと工夫がないと、と思ったなり。観客ってのは本当に我が儘で自分勝手なものですな。

誰が犯人かってのもあんまり興味をそそらなかった。だって誰でもいいような気がしたからね。どうでもいいよ、みたいな。そう感じたのはきっと人物造形的に、薄っぺらだったからなんじゃないかな。誰が犯人でも驚かない。だってあんまり現実的じゃないんだもの。どんなことだってあり得る。

上演が終わって、暗転したので、ああ、よかったよかったって思いながら欠伸してたら、急に明転して、眼の前に俳優が並んで立っていて、「ありがとうございました」って頭下げたからびっくりしたよ。
欠伸してたの観られたかな。ひゅー、申し訳ない。失礼してしまってごめんなさい

2013年6月20日木曜日

せんがわ劇場、舞台技術ワークショップ2

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

今日は、舞台技術ワークショップの二日目だったよ。

なあんか、外出するのが億劫でね。作業中の仕事も中途半端だし。
「めんどくせえなあー、行きたくねえなあ」
でも、もうお金払ったことだし。台風が九州に接近するなか、傘さして、はるばる仙川まで言って参りましたよ。

今日は、照明の仕込みなんかのお話でした。

照明の仕込みというと、脚立をヨイショヨイショって運んで、天井の鉄パイプに結わえ付ける、みたいな作業を連想していたけど。
せんがわ劇場は違うんでござんすよ。鉄パイプのほうが舞台まで降りてきてくれて、作業できちゃうのだ。うわー、便利。最先端~みたいな。

鉄パイプのことは、バトンって呼んでた。バトンか。バトントワラーのバトンですな。大きさは全然違うけど。バトンは、吊っていい重さが決まってるから、照明を吊り過ぎないようにね。
あと、回路の容量も決まってるから、それを超えないようにね。

せんがわ劇場のコンセントはひとつ20A(アンペア)。
100V(ポルト)の照明機材を20個くらいつなげていい大きさらしい。2KW(キロワット)までらしい。
計算方法がいまいちわからなかったけど。
回路がおんなじコンセントは、コンモって言ってるって。英語のcommon(共通)が訛ったの?

練習用の仕込み図をもとに、参加者全員でそれぞれのパートについて、照明機材をバトンに括りつけて、決められたフィルターなんかを差し込んだりしたよ。
役者として公演に参加するときには、機材を運んだり、脚立押さえたりとか、下働きはするけど、実際の照明の向きを変えたりとかいう作業はないからね。

実際に作業してみないと、細かいところは実感できないものね。行ってよかった。なんか楽しかった。
学生のときにも、そういうのはちょっとやったけど、もう何十年も前の話になっちまった。そういう意味では懐かしさも覚えなくもなかったな。てへへ。

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座学では、照明の歴史、みたいな話題もちらとでたよ。
昔は昼間太陽の下でやったり、焚き火でやったりしてたけど、そのうちロウソクとか石油ランプなんかをつかうようになって、さらにガス灯とかね、使うようになる。そしてやがて白熱電球が登場する。
せんがわ劇場には、LEDライトなんかもあるよ。

500Wフレネルは、フレネルレンズがついてるやつ。牛乳瓶の底みたいな。灯台のライトにも使うレンズだよね?たしか。ふわっとした柔らかい光を作ることができるよ。電球と反射板(リフレクター)の位置(距離)を変えることで、光の大きさを調整するんだよ。大きくすることを「ばらす」っていうよ。小さくすることを「しぼる」っていうよ。いちばん大きくするのを「どんばら」って言ってるって。でも「どんしぼ」とはあんまり言わないって。
1000Wフレネルもあるよ。

500W凸は、凸レンズがついてるライトだよ。スポットライトだよ。光のエッジがシャープなのだ。しぼりの調整をするため、フレネルよりも筐体が長いよ。

PARライトってのは、なかに車のヘッドライトみたいな感じのやつが入ってる。フォーカスできないんだけど、明るい。フィラメントが縦についている。縦につかうとたてだま。よこにつかうとよこだま。
VN(ベリーナロー)N(ナロー)M(ミディアム)があるよ。ワイドもありそうだけど、せんがわにはないみたい。バックサスに使ったりする。バックサスってなんだろう。ま、いいや。
とにくか光の筋がはっきり見える。ビーム。インパクト強い。太陽に近い。差し込んでくる感じを出せる。そういうライトだそうです。

ソースフォーってのは商品名なんだけど、一般名称にもなっている。昔はITOと呼んでいたらしい。伊藤さんが作ったライトだということで。昔はそれが標準だったらしいんだけど、ソースフォーにとって変わられちゃったらしい。
羽板で光の形を変えられるよ。木葉とかとか、いろんな形の抜きのフィルターもあるよ。

LEDライトは、節電に効果あり。電力が1/10くらいで済む。ナチュラル(黄色っぽい)とクール(白)を切り替えられる。

ローホリゾントライトってのもあるよ。床に置いて、うしろの白の垂れ幕を照らすやつ。色をいろいろ変えることができる。夕暮れにしたり、青空にしたり。

調光卓には、DMXケーブルというのが繋がれていて、それで調光できるということ。

ふう。頑張って書いてみたけど、意味あったのかな。ま、いいや。



2013年6月19日水曜日

カムヰヤッセン番外公演2 『ライダーになれなかった人のための』

やあ、みんな。まあちゃんだよ。宇宙の果てからやってきた。

今日は表題の芝居見物に行ったよ。コリッチでの評判がもんのすごくよかったから。

場所は池袋のスタジオ空洞。初めて聞く名前だね。できたばっかりのスタジオらしい。これがこけら落とし公演ということ。
でも名前通り、やっぱりスタジオで、芝居をやる作りにはなっていなような。まあ、芝居なんてどこでやってもいいんだけどね。

上演は一時間ちょっと。アシスタントプロデューサーとキャラクタデザインとグッズ企画担当と脚本家。4人が次の仮面ライダーシリーズの企画を話し合うっていう設定。

期待が高すぎたせいかなあ。コリッチで評価されてるほど、感銘は受けなかったのであった。とほほ。

仮面ライダーは、ぼくはV3で終わってるからね。そのあとは観てない。だからその後のシリーズのネタもよくわからなかったのだった。しゅん。

それぞれが自分の企画を披露する。
キャラクターデザイナーは、ブリを擬人化したライダーを提案する。
グッズ企画担当は、フェイスブックなんかと連動して、架空のデジタルスパイスを売る企画を提案。
アシスタントプロデューサーは、主人公を女性にすることを提案。でも実際には、自分が付き合っているタレントを使いたいというだけ。
どれも却下される。

企画に行き詰まる。すると最後にいちばん大人しかった脚本家が熱く語りだして、企画をまとめあげてしまう。

そういうストーリー自体はよくわかるんだけど。でもなんかよくわかんなかった。なに言ってるんだろうっていう感じで。残念でした。

2013年6月16日日曜日

東京乾電池『夏の夜の夢』

日曜日の夜。千秋楽でした。

下北沢のアトリエ乾電池。初めて行きました。開演の45分くらい前に行ったんだけど、整理券は25番でした。へえ、もうそんなに並んでるんだ。開場までまだ時間があるので、いったん駅方向へ。お散歩。
ドーナツの誘惑(一久ドーナツ、うまいよね)に駆られたけど、今日はやめ。古本屋で、シェークスピアの喜劇Ⅱってのを百円で購入。1967年発行の本でした。でもまだまだ綺麗。よっぽど読まれなかったんだな。ずっと積んどかれたというわけでしょうか。幸薄い本のようだ。

芝居のほうはね、劇団員総出演ということで、舞台の上が人で埋め尽くされていたよ。これぞ人海戦術。人の多さで、観客を圧倒しようという作戦か。東京乾電池って、こんなにたくさん劇団員がいるんだなあ。有象無象っていう感じで。すごいなあ。

可笑しな格好をした人がたくさん。眼玉が飛び出てたひともいたな。内蔵(腸みたいなの)も飛び出してた。

舞台奥の出入り口には、「ゆ」の字の大きな暖簾が。暖簾っていってもいいよね。

上演のほうは、発音が日本語英語と、これも発音が日本語の日本語が混じった台詞だったよ。どうでもいいというか、重要じゃない部分は英語で、これは聴き逃してはいかんだろうという部分は日本語で。
乾電池の人たちはみんな、チカラの抜けたいい演技をするなあ。
いいよね、こういう油断をさせる演技ってのは。観ていて疲れないし、楽しいし。
席が狭くてちょと首が痛くなったけど。
この人達はきっと何やっても面白いだろうな。

夏にまた浅草でやるらしいよ。なんとか演劇祭で。それもまた観たいな。

てっぺん女道場

昨日は夜、渋谷で飲んだよ。

「てっぺん女道場」っていう店だったよ。対面に「てっぺん男道場」っていう店があって、最初はそっちに行ったんだけど、席がなくて、「女道場」のほうに案内された。

こっちは、フロアの店員が女性ばっかりで。元気な挨拶が特徴的でした。
串焼きがメインだけど。なんかもありました。
日本酒、冷で何合か飲んだ。うまかったけど、ちょっとお高いなあとも思った。だから控えめに。

誕生日のお祝いをしてくれるらしくて、店全体が暗くなって、バースディのイベントがひとしきりあった。そういえばぼくも6月生まれだから。祝ってもらってもよかったんだなと後で気がついた。

ヨネエリ『嗜好品』

京王線笹塚駅にあるギャラリーBWという場所で。

土曜日の昼間。異様に暑い。13時からの回でした。

ヨネエリというのは、米田沙織さんと升水絵里香さんのダンスユニット。最初は白と黒のドレスを来て踊ってました。どっちがヨネさんでどっがエリさんか。うーん、どっちだろう。

台詞がなくて、ゆっくりと踊り出したり、立ち止まったり、激しく踊ったり、ガム噛んだり、自動掃除機が床を進むのをじっと観たり、窓をあけると緑が見えたり、手でボールを掴むような動作をしたり。

こういうの観るの初めてだったんだ、どこを見ればいいのかわからなくて。ちょっぴり居心地の悪さも感じたり。

タイトルの『嗜好品』、どういう意味かな。
なくてもいいけど、楽しむもの? あるいは贅沢品? 本質的ではないもの?

白いドレスと黒いドレスのふたり。ピアノを弾きながら、「しろやぎさんからお手紙ついた、くろやぎさんたら読まずに食べた」と順番に歌ってた。
「さっきの手紙の御用はなあに?」

途中で大量の服が運ばれて、いろいろ着替えたりしている。
一人はオレンジ色のドレスになり、もう一人は青色のドレスになる。

意味なんかないのかな。
いや、なんか意味があるのかな。意味なんか考えなくていいのかな。意味なんて考えるのは無意味だということなか。意味はあるけど、意味がないように見せているだけかな。なにいってるのか、わかんなくなってきたけど。



2013年6月15日土曜日

lovepunk 『みよかなPOISON』

金曜の夜。新宿シアターミラクル。へえ、こんなとこに劇場あったのかあ。歌舞伎町のすぐ近く。

当日パンフによると、「みよ」は角田美代子で、「かな」は木嶋佳苗だってさ。
角田美代子は大量殺人の主犯だよね。木嶋佳苗は保険金殺人で。火災報知機をはずしまくった人。
それに似せた人も出てくるよ。そして最後に殺されちまうんだよ。

なんかきつそうだなあと思いながら観に行ったら、やっぱりきつかった。面白かったんだけど、二度観たいと思う面白さではなかったな。きつくてね。

帰りに買った前回公演DVD『パンチアウト!』も面白かったよ。これならまた観たいな。再演があるらしいから、ぜひ。

2013年6月14日金曜日

劇団40CARAT 『WとMとOの∞の悲劇』

金曜マチネ。中野HOPE。
「∞」は、インフィニティーって読むらしいよ。

劇団40CARATには、ぼくも出演した、今年。新年早々。でも、じつは今回が初観劇。それまでは40CARATの芝居は観たことなかったからね。
出演してると、観ることはできないから。

純粋な観客眼線で、じつはどんな舞台なんだろうと楽しみでした。

舞台の趣向が面白かった。
ドアがあるんだけど、斜めになった床に、ドアがくっついてるんだよ。
そこからW博士とかM博士とか、他の人なんかが出入りする。W博士が出てくるとき、下から照らされるんだけど、マントのシルエットがよくてね。雰囲気ありました。
映画の『バットマン』を連想しました。
M博士も、『バットマン』に出てくるジョーカーみたいでした。
見世物的な面白さがあったよ。メイクがね。白塗りで。

物語のほうはというと、、、。
だはは。ぼくにはよくわかりませんでした。

『オイディプス王』『ドグマラグマ』を下敷きにした物語だということで。

『オイディプス王』は全部読んだことはない。でもどこかでストーリーぐらいは聞いたような気がする。『ドグマラグマ』は途中まで読んだような気もするんだけど、まったく覚えちゃいない。

そのふたつが交じり合った物語。
これは両方共読んで知ってないと、わからないかも。読んで知っている人には面白いのかも。

精神病院の一室。若者。彼がじつは誰々の子供で、じつは誰々を殺して、とかそんな感じの物語。

幕開けから趣向を凝らした展開が続くんだけど。
物語の世界に入り込めない私。うーん、残念。


それから、なんか一体感がない印象を受けたような。
W博士とM博士と若きオイディプス王。三人がばらばらに演じている。別々の芝居を観ているみたいだった。



『フ揃イナ哀シミノ旋律タチ』のBD。売ってたので、買っちゃいました。
これから観る。
いや観ないかも。ぼくが出てきた途端、観るのはやめるかも。演技しているぼく観て、ぼく自身がどんな反応するのか楽しみ。

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観た。途中まで。のけぞりながら。でもすぐに絶えられなくなって、観るのやめた。

実はきのうもう一枚DVDを購入したのでそっちを観た。lovepunk stage7『キックアウト!』
そのうちおねむになって、こちらも途中で辞めたけど。というか、横になって観てたら、そのうち気絶してただけだけどね。


劇作家女子会×時間堂presents 『劇作家女子会!』

木曜日の夜。王子小劇場。初日だったよ。

女子会って言葉、流行ってるよね。いつから使われ始めたんだろう。
女子会とか、なんとかガールとか。登山ガールだっけ?最近、山歩きしてないなあ。どっか行きたいなあ。でも梅雨だしね。7月になったらなんとか。

劇作家女子会って言葉も初めて聞くね。いいよね。新しい言葉を作るって。新しい概念、新しい価値の誕生。祝福的。

4つの短い芝居が順番に上演されたよ。ひとつは二部構成。最初と最後に分けて上演された。

面白かったけど、じつは意味がわからないところもいっぱい。
設定自体がわからなかったものもあって。


『彼女たち』

偶然に出会った二人の女。どうやら共通の一人の男とつきあってるらしい。火花を散らす二人。
相手より親密につきあってることをアピールするために、嘘をつきあう。その嘘がどんどんエスカレートしていって。あり得ない嘘で塗り固めていった先は、、、。
と書くと、ストレートでわかりやすいように見えるけど。

なんかストレートじゃないんだよね。女ふたりの駆け引きが。
心理戦を繰り返すんだけど、お互いの心理が、いまいちピンと来なくて。

相手の台詞を聞いてどういう気持になったのか。どういう気持で自分の台詞を言ってるのか。きっと役者の方たちはわかって言ってると思うんだけど、ぼくは観ててわからなかったりしたのら。

相手が嘘をいう。でも本当かもしれない。嘘かもしれない。本当かもしれない。
その微妙な揺れみたいなものがなかったのかも。

『Compassion』

ベンチで待ち合わせの男。そこに女が「千円」と言いながらやってくる。
なんだかんだ話しているうちに、男は持っていた万札全部奪い取られましたとさ。

アイディアは面白いよね。
でも、どうして払ったのかなあ。男の心理がわからなかった。

『バースディ』

ケーキを作る話だったよ。でもよくわかんなかった。たはは。

『親指姫』

これもよくわかんなかった。とほほ。
いや、わかりやすかったんだけど、なんというか。

2013年6月13日木曜日

DANCETERIA-ANNEX『IRIS・・・黎明の鳥』

横浜のあかいくつ劇場。人形博物館の4階にある劇場。
石川町で降りて、中華街を通って、山下公園へ。ちょっぴり散歩してから、劇場に行ったよ。
だって横浜に来るのなんて久しぶりだからね。晴れてればよかったのだけど。


ジャムジャムの小竹さんとすズきさだおさんが出演してるんで観に行ったんだよ。
音楽劇だったよ。
音がメインだけど、芝居もこちょこちょっとあって。
ただ歌うのが担当の人は、芝居がそんなにうまくはないような。
だから退屈を感じないでもなかったけど、生バンドが入っていて、曲になると面白かった。
逆光線がまぶしかった。


おお、中華街に来たのはいつぶりだろう。
曇ってたけど、なんか雰囲気あるね。
ちょっぴり霞んでて。

あかいくつ劇場のロビーには人形が飾られていたよ。
博物館のほうも観られればよかったんだけど。
行ったときには閉館してました。

こんなのも。
せっかく撮ったんで置いときます。




2013年6月12日水曜日

せんがわ劇場、舞台技術ワークショップ1

せんがわ劇場主催のワークショップ。全六回の昨日は一回目。

講師の紹介とか、参加者の自己紹介のあと、せんがわ劇場のバックステージツアーみたいなのがあって、それからこの日のメインテーマ、舞台美術についての講義があったよ。
平台とか箱馬なんか説明もあったよ。

「舞台美術ワークショップ?どんなことやるのかなあ?」と思いながら参加。

『戦場のピクニック』の舞台がすでにあって、それをどう作ったかについての説明でした。
水曜日は『戦場のピクニック』の上演があるから、その舞台があらかじめセットアップされてたというわけ。
制作過程での苦労話とか聞かせてもらったよ。

『戦場のピクニック』、観たいけど、今日は無理だな。次は26日か。

思いがけない出来事。
演出助手として、第0楽章の演出の柏木さんが参加してたよ。『宝島』の。演劇コンクールにも出ていた。
ワークショップ終了後に、お話させていただくことができた。
そういう意味でもワークショップに参加してよかったなと。

2013年6月9日日曜日

せんがわ劇場演劇コンクール二日目

ああ、今日は調子が悪かったな。熟睡できなかったのかも。

観劇途中で眠くなるとは。直前にドーナツとか一袋食べたのもよくなかった。
昨日はすごくよかったけど、今日は全体に低調だったような。
こっち、観る側の体調のせいもあるんだろうな。

劇団appleApple『僕らがいた街、僕らのいない街』

面白い趣向でした。
十年前の二人と現在の二人が同時に舞台上にいる、そして現在の仙川付近を散歩しながら、当時の仙川の景色なんかを語っていく。
二人は十年前にはつきあってたけど、そのうち別れて、久しぶりに再会したのである。

クライマックスでは、交わりあうはずのない十年前のカップルと現在のカップルが会話したりする。

ただ、なんというか。ぼくのほうの集中が切れていたせいか、最後、なんか、こう、うわーっとなることはなかったんです。残念ながら。

十年前のふたりと現在のふたりとの関係から、何かが見えてくるということが、アンポンタンなぼくにはなかったという感じです。残念。


演劇プロデュースユニットMoratorium Pants
『とてもだいじなはなしをします。』

子供向けのファンタジーでした。
双子の姉妹がいて、捨て猫を拾ってきてしまう。部屋の備品たちが話し出して、双子を勇気づけたり、猫を助けたり。
苦手。ぼくはその世界に馴染めず。

楽しくもないのに大袈裟に楽しそうな演技をしたり、悲しくもないのに大袈裟に悲しそうな演技をするのは、わかりやすいけどね、面白くもなんともないな。ひゅー、辛辣ですかね。


THEATRE MOMENTS 『パニック』

客席が満席だったよ。人気のある劇団なのかな。

安部公房の短編『パニック』を脚色。昨日も安部公房があったよね。『赤い繭』。
前説でわかった。安部公房は調布市に住んでたんだね。仙川のすぐ近く。
で、モチーフとして安部公房をもってきたと。なるほどね。そうだったのかあと思った。

昨日の『赤い繭』はゴム紐をうまく使っていたけど、こちらはトイレットペーパーを大量に使ってたよ。でも、なんかモサモサしてて。おお、と感じるところはなく。モサモサした感じで。なんとなーく残念。

仕事を探してて、会社の面接受けて、それでそのうち殺人犯に仕立て上げられそうになるっていうお話。そんなタイトルの短編あったかなあ。物語自体は読んだことあるような気もするんだけど、はっきりと記憶にない。

この芝居では落ちてしまって、観てない時間がある。くーっ。自分のばかあ。クライマックスのところはかろうじて観る事ができた。
でも、それほど、なんか、面白いとは思わなかった。だから落ちたともいえるんですけどね。

これがグランプリ取るとは思わなかったなあ。
講評など観たいとろこですが、せんがわ劇場のホームページには結果しか書いてない。
どういう審査の過程があったのか、知りたいなあ。単なる素朴な好奇心で。


JAPLIN 『でんすけ』

予約するのが遅くて、チケット取れませんでした。残念。
13:00から当日券を配布するということだったので、13:10分くらいにいったらもうなかった。とほほ。

2013年6月8日土曜日

せんがわ劇場演劇コンクール一日目

午後から夕方に掛けて、4つの劇団の上演があったよ。
上演時間は、各々30分。

仕込み時間は15分らしい。片付けの時間は10分ぐいかなあ。
だって上演開始時間が65分おきて、上演時間30分、仕込み15分、開場から開演まで10分だからね。残りは10分しかない。すごいな。

劇団印象『終の棲家』

この劇団は、以前観たことがあるよ。『劇』小劇場だった。若手演出家コンクールに出ていた。あんときはコメディっぽい感じの不条理演劇ともいえるようなもので。そんなに僕は評価しなかったけど、今回の『終の棲家』はよかったよ。
せんがわ劇場が50年後には閉館してて、老人ホームになってるっていう設定。
最後の台詞が「80歳の妖精」だったかな。それで暗転。ほろっとさせていただきました。

第0楽章『怪火』

この劇団の前回の上演『宝島』が素晴らしくてね。期待してました。今日はこの劇団を観に行ったようなもの。30分の二人芝居。期待は裏切られませんでした。
最後、ドアが激しくノックされるんだけど、向こうには誰がいるんだろうな。
火事で焼けちゃったの?
30分じゃ短かかったな。もっと観たかった。
ギター、ハモニカの生演奏つき。

まごころ18番勝負『有限要素法の正しい使い方How To Use The FEM.』

ああ、こういうタイトルだったのか。いま気がついた。
なんだろう有限要素法って。
心霊写真でへんなところから手が出てるけど、どうやって撮影したのかな、みたいな話だったよ。

シンクロナイズ・プロデュース『アカイマユ』

今日は、これが一番面白かったな。
安部公房『赤い繭』の脚色。

白いゴム紐を使って、情景を演劇的に作成していた。ゴム紐で窓やドアの形をつくったり、塀が続く町並みをつくったり、部屋の中を作ったり。工夫してるなあ~。
男が帰る家をなくして最後は繭になる不条理な物語なんだけど、最後は男からもゴム紐が出てきて。
最後の繭になるところはどうやって表現するんだろうなあと思ってたら。
なんだろう、あれ。なんか繭っぽい素材のものを使っていた。なんなのかな。いいアイディア。

テレビの撮影班がいて、男のドキュメンタリーを撮るっていう設定だったんだけど、その設定はどうだったか。そんなに気が利いているとは思わなかった。逆に邪魔に思ったんだけど。
ただ単に男が繭になるだけでよかった。帰る家は見つかったけど、今度は自分自身がいなくなってしまったっていう不条理感が、テレビクルーのせいで薄くなってしまった。


2013年6月7日金曜日

桃尻犬『キャンベラに哭く』

王子小劇場。金曜マチネ。

今日はいろいろ忙しかった。四時前には起きて、それからごにょごにょあって、成田空港へ。帰宅して一休みもしないうちに、王子へ。睡眠不足なので、上演中眠りませんようにって祈った。

暗転のときに眼をつぶっているうちにうとうとし掛けたけど、なんとか持ちこたえた。
よかたよかた。

上演の内容はというと。とほほ。ぼくにはさっぱりわかりませんでした。何やってんだろう、この人達っていう思いが。結局、最初から最後まで。

いちばん面白かったのは、用務員のおじさんかな。最初のほうでボクシンググローブつけてたような気がするんだけど、気のせい?
またその格好で登場するのかなと思ってたら、そういうことはなく。
なんかこう、固太りで、身体のフォルムというか、シルエットというか、お腹の出具合とか、そういうのが面白いなあと思ったなり、用務員のおじさん。あんまり出番はなかったけど。

ただ、ブルマを集めてるのを生徒にみつかったときの反応が、よくわかんなかったなあという印象が。あの人は黙ってるのがいいのかも。

他のひとは作りすぎ。あるいは無理しすぎ。優等生の人とかね。突然変態っぽくなるけど、無理してるなあという印象。(ほんとか?)

ギャグで笑かそうとしてて失敗してた。
演技で笑かそうとしたほうがいいと思うよ。(わ~、偉そう)

主役のヌル。スカートが翻ったとき、パンツが見えた。
「あ、面白いパンツ履いてる。あれ、どっかで見せるのかな」
トマコと掛け合いしているときに、パンツがまるみえに。
「なるほど、ここで見せるつもりだったのか」
わざとらしすぎて、笑いは取れず。要らないよなあ。こういうサービス。
いや、欲しい人もいるんだろう、きっと。

最後、股間から卵が落ちてきて、それからローションなんかもタラタラ~。
汚い。ひいた。卵、もったいない。

殺して、首ちょんして、木の洞に隠す。昔の酒鬼薔薇なんとか事件を思い出しました。
あの犯人が少年院を出て、教師になったら、どんなだろうと、観ながら想像した。
「いま舞台で観ているような感じとはちょっと違うだろうなあ」
では、どんな感じなのか?と問われても、うまくは言えないんだけどね。

被害者の妹。教師に向かって「死ね」とか言ってた?
いつか許す気持ちにならないと、心の平穏はずっと訪れないよね。

いいお姉さんがセーラー服とか着ちゃってさ。お兄さん連中も学生服。なんかなあ。
似合ってたのは、一人だけですぜ、セーラー服。赤いヘッドフォンの。ふう。そういう意味でもきつかった。
てへへ。ごめんなさい。

82-party『どらっぐ・ど・東京』

シアターKASSAI。昨日と連続で池袋。
2日続けてジュンク堂書店に行けて幸せ。あそこは本が沢山あるし、椅子もあるからね。

『どらっぐ・ど・東京』は、『ジキル博士とハイド氏』みたいなやつだったよ。設定は逆だけどね。
孤独な人みたいで、薬を飲んで惨めなせむし男になると、女が哀れんでいたわってくれる。それが嬉しくて、薬を飲み続けるんだけど、飲み過ぎて最後は死んでしまう。
普段は冷たい不動産屋で。その女に対しても冷たくあたってしまう。女も男に冷たい。

いやあ、よっぽど寂しかったんだろうなあ。日常生活が。(ぼくも他人のことは言えませんが)
脚本で、前もってその辺も表現できてればよかったのに。ほんとはすっごい寂しがり屋さんなんだって設定を。
そうすればもっと素直に感情移入できたと思うな。ひょっとしたらほろっと出来たかもしれないのに。

女性へのアプローチが、不器用過ぎ。
「おれを愛してくれるか」なんて。
うんっていう女なんていないって。

でも主役のひと、がんばってた。

途中、ミュージカルみたいにみんなで歌ってたけど、芝居全体をもっとミュージカル仕立てにしちまえばよかったのに。
みんな声はいいし、歌はうまいし。踊りもそこそこ。狭い舞台で歌って踊る。日本舞踊もあり。いいミュージカルになったと思うな。
『ダンシィングインザダーク』だっけ?あんな感じの暗いミュージカル。
思いつきで言うなって感じですが。

2013年6月6日木曜日

もざいく人間『駄菓子屋ケンちゃん』

池袋のグリークシアター。そんなのかベースシアターってとこで観たよ。
ここがグリークシアターのなかでいちばん小さな劇場なのかな。

ケンちゃんは町内では、なんというか番長みたいな存在?中心人物で、みんなに頼りにされる。
駄菓子屋を継いで営んでるけど、経営は厳しい。
で、なんだっけ。ああ、もうこういう説明がめんどくせー。

最後に歌があるんだけど、すごくうまかったな。
主役のひと、結構生え際が後退してたけど、しぶかったな。

2013年6月4日火曜日

東京AZAЯASHI団『14日の土曜日』

「アザラシ団」って読むらしいよ。そう言ってた。なんでRが逆向きになってんだろう。てっきりロシア語の「ヤー」かと思ったよ。
だから正確に読むなら、「アザラシ団」じゃなくて「アザヤシ団」かな。
どうでもいいんだけどね。

タイトルは「13日の金曜日」の次の日ってことらしい。どういう意味なんだろう。「13日の金曜日」ってのは不吉なことが起こる日ってこと?その翌日。あ、通夜か。そしてその次の日は葬式。
そうそう。葬儀場の通夜。
葬儀場内にある「お清め室」が舞台でした。お清め室?そんな場所、葬儀場にほんとにあるの?

北京に出張に行った男が交通事故で死亡。その通夜で、こっそり死んだはずの男がやってくる。
で、保険金とか、ストーカーとか、いろいろネタがあって、すったもんだかあって。
なんかよくわかんないけど、まるく収まったのかなあ。

証拠がまったくない状態でストーカーと決めつけられた男。冷蔵庫の配達に来ただけなんだけど、傷めつけられて、そのうち悟りの境地へ入る。
かわいそうで素直に笑えない。まあ、芝居なんだから、そんなにシリアスに捉えなくてもいいんだろうけどさ。

あと、なんだっけな。忘れたけど、素直に笑えないのが多かったな。
嘘。ほんとは、くすくす笑ったよ。

会場は、中野のウエストエンドスタジオ。
防音がちゃんとしてないのかなあ。近くにライブハウスみたいなのある?
ベースみたいな重低音の演奏が、ずっと聞こえてた。幻聴なのかな。他の人には聞こえてなかったのかな。
初日。超満員のようで、椅子の感覚が狭い狭い。端っこに座ってよかった。




今年の10月の芝居もコメディなんだよな。どっかーんっていう笑いを取りたいし、最後は泣かせたいよね。そのためにはどうすればいいんだろう。
とりあえずはダイエットかな。

2013年6月3日月曜日

おぼんろ『ビョードロ』パート2

昨日の夜も観に行ったよ。金曜日に行っんだけど、もう1回観てみようと。

前回よりは集中して観ることができた。前回は注意が他に行きがちで。気持ちがふらふらしてましたな。反省。でも今回は大丈夫だった。

前の席のほうでときどき携帯の電源を入れて、写真撮ってる人がいて、その携帯の明るい画面が気になったぐらいで。
芝居の途中で、写真撮るのはやめてほしいな、やっぱり。明るい画面が気になるし、パシャリという音もね。

昨日は開場前に到着したので、並んで待っていると、前にいた女の子が、いっしょにきた男に。
「私、毎日来てる。通し券買ったから。25000円」
ドヒャー。すごいなあ。
このひと以外にも熱狂的なファンはたくさんいるみたいだ。コアなファンっていうんですか?

前回よりは確かに面白く拝見できたけど。
ぼく個人についていえば、そんなにこの世界にのめり込むことは出来なかったな
「大人のための普遍的な童話」というものを目指しているみたいだけど。(フライヤーに書いてある)

童話でもホラーでもなんでもいいとは思うけど。人間には二面性(多面性)があるから、それが描かれていない人物は、薄っぺらく感じるな。役者がつくらずにそこに立っていれば、その二面性は自ずから表現されると思う。でも演じ過ぎると、その二面性がなくなり、一面的になる。そうなると芝居はつまらなくなる。ということなんじゃないのかなあ。(なんか理屈っぽすぎて、眉唾な感じですが)

主宰の拓馬やわかばやしめぐみは作り過ぎだと思う。

ぼくも写真は何枚か撮ったよ。
最初と最後のほうで。

客入れのとき。仮面を撮ってる人がいたので、ぼくもつられて撮ってみました。


ええと、役者さんのひとり。名前は、、、。


前説で。鍵の説明。
「よくやった、さおりん」ってみんなで練習。


芝居のタイトルの幕。近すぎて全部入らなかった。


終演直後。このとき大抵の人が神妙な表情になるよね。
どこの劇団でも笑ってるひとはあまり観ない。

やりきったぞーって笑えればいいね。

winter/sombrero『パンとサーカス そして再び』

昨日は失敗してしまった。

午後、表題の芝居見物に原宿に出掛けたんだけど、なんと会場を発見することができなくて。
開演の40分前には原宿に到着して、ぶらぶら会場に向かったら、なくて、、、。
「いやいや、まだ大丈夫、時間的には余裕あるから」
最初はそう思ってたけど。
開演時間にやっても見つからず。原発反対のデモ隊が行進してて、警察の方々が交通整理してたので、暇そうにしているおまわりさんに聞いてみたけど、やっぱりわからず。

おめおめ帰宅してしまいました。
帰って、メールをみると、会場までの行き方のメールが来てました。ひゅーっ。

反省。無駄に時間を潰してしまったし、上演の関係者のみなさんにも迷惑を掛けてしまった。
これからは、ちゃんと会場を細かく確認していくこと。

会場はレンタルスペースさくらってとこだったんだけど、ホームページの地図をみたら、簡単に行けそうだったんだよな。でも、それは嘘だったみたいだ。
あんな地図を載っけてちゃいかんよなあとも思った。
いや、急いでいて、ちゃんと調べなかったぼくが悪いんですけどね。

winter/sombreroさん、ごめんなさい。

2013年6月1日土曜日

芝居を観てて思うこと

去年の暮れあたりから、コリッチ『観て来た』欄に評を書くようになった。
そのとき5点満点で何点かをつける欄もあるんだ。

どんな基準でつけたらいいのか最初はわからなかったけど、
そのうち以下のような考え方でつけるようになった。

感動して泣いた、もう一度観たいと思ったら、5点
最後まで、飽きることなく観ることができたら、4点
途中、眠くなったり、欠伸が出たりしたら、3点
眠くなる以前の芝居ならば、評価なし。

わかりやすい基準だ。しかしなかには微妙なのもある。3.5点といえるようなものや、4.5点といえるようなもの。そういうときは悩む
また、これは途中飽きはしなかったけど4点つけるのはどうかなあとか、欠伸は確かに出たけどもっと高い点数かなあとかね。
そういうのをネチネチ考えるのも、楽しいもの。

普通は芝居を観た後に、その芝居について思い出しながら、『観て来た』評を考えたり、点数をつけたりする。帰りの電車のなかなんかでね。

ところが最近、芝居を観ながら、これは何点かなあと考えたりするようになってしまった。それは違うんじゃないかなあと思いつつも、つい点数について考えてしまう。お、いまの台詞は何点だなとか、この演技は何点だなとか。
いやね、もう。
悪い癖がついてしまった。この癖はなおしたほうがいいだろう。

いちばん簡単な方法は、もう点数はつけいなようにするということだろう。『観て来た』評で、思ったことを書くのはいいけれども、点数はもうつけないようにしようか。そうすれば、そのうち考えないようになるかも。
そうだ、そうだ。そうしよう。もう点数は考えない。もうそんなことは考えない。何様のつもりなんだよ、いったい。人様の芝居に点数つけるなんて!うぬぼれんのもいい加減にしろ!
そもそも最初から、違和感はちょっぴりあったからね、点数をつけるってのに。最近は慣れてきて、そういうのも感じなくなってきていたけど。惰性っていうんですよね、こういうの。

ただ芝居を観にいく時に、コリッチの『観て来た』評は参考になって、その評価で観に行ったり、行かなかったりもする。点数はすごくわかりやすいから、点数をつけるのが一概に悪いというわけでもないんだけどね。

アンティークス『これでおわりではない』

下北沢OFF OFFシアター。

家族を突然電車の脱線自己でなくしてしまった少女。その少女が自身の空想の世界に閉じこもってなかなか出てこなくなる。

じつは物語がよくわからなかったりしました。

実は事故にあって死んだのは主人公のほうで、その他は生きているのかなとかね、そんなふうなことを考えているうちに、なんだかよくわかなんなくなって。
観ながら、余計なこと考えてるからですよね。ゴメンナサイ。

主人公は2回事故に遭ってるってことなんですかね?家族をなくした事故と友達と担当医師(ストーカー)をなくした事故と。

頭に冷えピタ貼って、おでこ血だらけで、それで、えーと、えーっと、ゴメンナサイ、やっぱりよくわかなんなかったんです。

都市伝説研究会が登場する意味みたいなのも、なんなのかなあと。

小学生のときに家族をなくしたんですよね?ともだちとの事故は、働き出してから?社会人として働きだしていたけど勉強したくて三十台で大学に入学。都市伝説研究会に入会するけど、なくした家族を思い出して、一週間行方不明になった、ということなんですかね?

ああ、ゴメンナサイ。なんかよくわかんなくて!




それからタイトルが答えになっているのはどうかなあ。違うほうがよかったかも。

花札のシーンとか、もっともっとアドリブ入ったら面白いのになあと思ったり。無責任。ひと勝負まるまるやるとかね。ホント無責任ですが。