2013年2月2日土曜日

劇団ヨロタミ『4人の被疑者』

やあ、みんな。元気かな。
ぼくはなぜだかボーッとしている。いつものことだが。

金曜の夜。
池袋シアターグリーン、BOX in BOX THEATER
5階にある劇場だよ。


冒頭から被疑者になる人達が4人それっぽく登場。
すぐに刑事とか警官みたいな人たちが出てきて、逮捕、連行。

どうして捕まったの?
どうしてそんなことになったの?

暗転を挟んで順番にひとつずつ、状況説明的なシーンが続く。

それが長い。
なんというかね、もうね、その時点でちょっぴり飽きてました。
眼の前の舞台を観ながら、別なこと考えてました。
「帰りになに食べようかなあ。やっぱりラーメンかなあ」
頭のなかではいろんなラーメンが浮かんでは消え、浮かんでは消え。

細かい状況を、いちいち記憶しなくてはならないのは苦痛でした。


丁寧な状況説明に比べて、その後の展開はあっけない。

結構すぐに刑事が悪の組織に潜入して、結構呆気無く謎解きが終わり。
殺人事件の犯人も、そんなに苦労もなく逮捕。
そんなにジタバタせずに、すっきり終わりました。

やっと状況説明が終わって、ジタバタ、ごたごたする一番観たい部分がこれから始まるのかと期待してたら、そういうのはなくて、すぐに収束へ。
飛行機が滑走路を飛び立ったと思ったら、すぐに着陸態勢に入ったような。


芝居見物に何を期待しているかで、この舞台の評価は違ってくるんでしょうね。

ぼくとしては、あんまり評価しません。
普段、ぼくはテレビドラマ観ないけど、これならわざわ劇場に足を運ばなくても、家でテレビドラマ観てればいいかなあと。テレビドラマだって、もっとジタバタ、ごたごた部分はあるかと。
劇場では、もっと役者の力が試される演劇的な場面を観たいです。


殺された人。松沢だったかな。殺されて当然。そう思えるぐらいいやな人。
子供を虐待して。
そういう虐待の扇情的な場面も、刺激が強すぎてあんまり好きじゃなかった。

それがないと物語が成立しなくなっちゃうのかもしれません。
でもそういう場面がないと成り立たない舞台ってのも、どうかなあと。


最後にいじめに加担した男が、地面に突っ伏して号泣してました。
でも唐突な感じで違和感が。
それも登場人物のすったもんだが途中になくて、情緒的な部分が抜け落ちてしまっているからなのでは。


この劇団の、この公演に限ってはぼくは否定的。
でも、コメディとか他のタイプの公演ならきっと面白いんじゃなかろうか。そういうのだったら次も観に行きたいな。
今回のはいつもとあえて違うものにしたと言っていたし。


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