2013年2月26日火曜日

東京演劇集団風『ダンゼン・鉄はいくらか』

東中野。寂しい駅ですね。

レパートリーシアターKAZE、初めて行きました。広々としてる。いい劇場でした。

待合室でコーヒーを販売してた。
ぼく、コーヒーが結構すきなんです。どんな味なんだろう。だから飲んでみた。好奇心。
美味しかった。テーブルががたがたしてて、ちょっぴりこぼしちゃったのが残念。

ブレヒトというと、ずっと昔に『善人』ってタイトルだったかなあ、仮面劇を観たことがある。
どうして仮面劇だったのか。全然わかんなかったけど。関係ない話だね。昔の話だ。

今回のはブレヒトの『ダンゼン』という戯曲と『鉄はいくらか』という戯曲をミックスしてアレンジしたもの。
肉屋のダンゼンと鉄材商のスヴェンソン。このふたり、他国者=顧客の男によって同じような運命を辿る。
きっと同じ構造の物語だからくっつけやすかったんだね。
両戯曲とも読んではいないけど。

パンフレットのなかで、演出の江原早栽香さんが書いている。
「私は稽古場で、登場人物の行動がイロニーの精神を持って提示されることを繰り返し要求してきました。(中略)、彼らの滑稽な姿からいまの私達が持つ真の"悪"とは何かを問うためです」

ぼくの理解力が乏しいだけかもしれないけど、上の文には違和感がある。

観る側がイロニーを感じるのは、演出とか台本の構造からだと思うから。
登場人物である俳優に必要なのは、その演劇的状況に集中して生きることだけ。その行動にイロニーの精神を持ち込む必要はない。と思うんだけどな。
稽古場で、演出と俳優のあいだにどのようなやり取りがあったのか。あるいはなかったのか。ものすごく興味がある。

オリジナルの戯曲にはない人物が登場する。

過去、未来と時間を旅する語り手としてのフランス人女性。日本語では喋ってくれず。フランス語だけ。
電話で誰かとやり取りしている。「アロー」ぐらいならわかるけど、その他の言葉は聞き取れない。
彼女が喋ると同時に、日本語訳が後ろの壁に表示される。
でも読み取れない。「もしもし」ぐらいならぱっと読めるけど。込み入った詩的な言葉になると、それを理解するのには時間が足りない。
それにぼくは芝居を観に来たのであって、字幕の詩を読みに来たのではない。だからすぐに読むのはあきらめて、舞台の手前にいる俳優の動きを追うことにした。
だから字幕はほとんど読んでいない。

本当に字幕を読んで欲しいのならば、手前での俳優の動きなどもすべて停止すべきだ。
それにそもそもフランス語で喋る必要はない。日本語で喋るべきだ。そうすれば字幕は必要ない。
日本語が話せないというのなら、フランス人を配役するのが間違っている。演劇的に言うならね。だって日本人の観客を想定してるんだろうから。
フランス人である必要は?

演劇的以外の理由があった?

そもそも語り手の必要性もぼくは感じなかった。逆に手前で行われている芝居から気をそらす邪魔な存在としか思わなかった。メッセージ性は手前で行われている芝居に充分に出ている。
それをまたわざわざ言葉で述べる必要はない。(といってもぼくはほとんど読んでいないから、何について語っていたのかもホントは知らないんだけど)

いろいろと文句を並べてしまいましたが。
俳優のみなさんのアクションは素晴らしかったです。最初から最後までずっと釘付けでした。
そこに『イロニーの精神』などなく、純粋に役を演じていたように見えました。

最終日ということで、ホールで乾杯。ぼくもビールでいっしょに乾杯させていただきました。
こういうのっていいですよね。いい雰囲気でした。
役者のみなさんの素顔も拝見できて、ああ、こういう人だったのかと。
舞台上では皆さん白塗りでしたから。



2013年2月25日月曜日

EgofiLter『せいれん』

日曜の昼。渋谷のギャラリーLE DECOにて。5階。

上演時間は1時間くらい。
ちょっぴり短めですが。

八尺様というのが出てきて。人を殺していく。
八尺様を二度見ると死ぬ。
徐々に人が死んでいき、最後はトラブルから逃げ回っていたはずの編集長までも。

「せいれん」という名前の作家がトラブルメーカー。
周囲でいろいろとトラブルが起こる。
でもなぜかそのうち死んでしまう。八尺様を二度観たから?

そんな感じの物語。
静かな演劇でした。

ギャラリーLE DECO。芝居がよく上演されるけど、芝居向けのホールというわけではない。

舞台が客席と同じ高さなので、後ろの席からだと、人が座っているとまったく見えない。
太い柱があって、それが邪魔になることも。
柱の後ろ側にベッドがある。しかしそこに誰かが横たわっていても見えない。
舞台設計自体も親切な感じにはなっていない。
きっとそれが狙いなんだろう。
観客は見えにくい場所からなかを覗いて、盗み見しているような気になる。
見えないといっても、全然見えないわけではなく、前の観客の隙間から少しは見える。
それが欲求不満でもあるけど、なんとなく楽しくもあり。
そういう感じは面白かった。

舞台設計と同様、物語のほうも謎が謎のままで終わる。
すべてが解き明かされて、すっきりするということはない。
もやもやしたまま。
爽快感はないけど、そういう雰囲気も悪くはなかったです。

ただ途中、不幸な出来事が。ちゃんとした劇場ではないことの宿命か。
防音がしっかりしていないという。

同ビル4階で、別の劇団の上演も同時刻に催されていた。そっちのほうはかなり騒がしい芝居のよう。
学園天国なんかをみんなで熱唱していた。
こちらの静かないいシーンで、その騒音が漏れて聞こえてきて。残念。
でも普通のマンションでのシーンだから、そういう雑音が聞こえてきたとしても普通だし、違和感はないよなあとも。

2013年2月24日日曜日

劇団EOE『売春捜査官』

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

昨日の午後は、劇団かさぶたの稽古。
いやあ、なかなか。体がガタピシいってます。体を使う稽古で。
でもダイエットにはぴったり。体重もちょっぴりずつは落ちてます。

そして夜は芝居見物。
ウッディシアター中目黒
20分ぐらい前に到着。まだ開場してなくて、扉の向こうからは大音量で騒がしい音楽が鳴っている。
それから気合入れの声が。ホールにまで響く。
ちょっと笑えました。そんなにおっきい声で気合いれなくても。

客入れの前に、係の人からのお願い。
「今日は満席が予定ですので、なるべく奥からお詰めください」
でも開演したときには、客席は結構空いてた。
キャンセルした人が多かったのかなあ。なんとなく寂しい。

芝居のほうは、先の気合入れ同様テンション高かったです。
そのテンションの高さだけで笑えました。

木村伝兵衛役の平澤有彩(なんて読むの?)が素晴らしかったです。
もうファンになっちゃいました。
ただその他の三人の俳優さんが、こういったらなんですが、正直いうと僕にはちょっぴり痛々しく感じられました。テンションあげようあげようとしてるんだけど、そのあげかたがその俳優個人のあげかたではないような気がして。
主役の女優にひっぱられてるだけっていうと厳しいですが、そんな感じがして。
なんというか。やっぱり痛々しかったです。

つかこうへいの台本に共通すると思うのですが、ネタ的に古いものがある。
今回の『売春捜査官』にしても、宅配便が隣の人に預けられるなんてことはいまどきないと思うのだけれども。シークレットブーツが宅配便で隣家に預けられるのを心配するとか。
いや、なんか、古いなあと。
集団就職の話題も出てましたっけ?
つかこうへいの台本は、常にリニューアルしないと、古くさ~い感じになってしまう。

テンション高い芝居が最初は面白いのですが、ずっと一本調子なので、そのうち飽きてしまう。
でもってついコックリしてしまう。
ぼくは最前列で観ていたのですが、左隣のひとは結構長い時間寝てました。
右隣の人も、ちらっと観たときコックリしていたような。
そういうぼく自身も眠たくなって、急いでカバンからBLACK&BLACKを取り出して。
もうちょっと緩急をつけるなりして、飽きさせない工夫が欲しいかなあ。

それから個人的に泣く演技は嫌いです。
泣いてるのを堪えてるみたいな演技。
そんなに頑張らなくても。

それからそれから二人が向かい合って、テンションあげてセリフを言ってるとき。
両腕がだらん横にぶらさがったままで。動きがなくて。
翼をもがれた鳥が向かい合って、叫んでいるような印象。
もっとなんとか出来ないのかなあと。

そういう意味で退屈な部分もあった。
でも、テンションの高さだけで笑えたのはよかったです。

2013年2月20日水曜日

映画『チチを撮りに』

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

昨日は映画館に行ったよ。
珍しいな、映画館に行くなんて。
前回行ったのは、あれは去年の秋だったかなあ、『ワイルド7』を吉祥寺バウハウス(だったかな)で観たよ。
いま2月だから四ヶ月ぶりか。まあ、そんなに珍しいというほどでもないか。

『チチを撮りに』は、新宿武蔵野館でレイトショー。

監督は中野量太。
ずいぶん昔彼の撮った短編映画『ロケットパンチを君に』で、煙のエフェクトを担当したことがあるよ。しょぼいエフェクトでゴメンナサイっていう感じだったけど。

母と娘二人(二十歳と十七歳)の三人暮らし。
父親はまだ幼いときに女作って出て行ってしまった。
その父親の弟からの電話。
「兄貴が末期がんでもうだめらしい」
母に頼まれて、娘二人が見舞いに行くことに。
「父親の写真を撮ってこい」
「どうして」
「最後に笑ってやるんだ。ざまあみろって」

娘二人は父親の田舎へ。
でも、その日の朝に父親は亡くなって、、、

細かな伏線がいろいろと用意されていて、それが後で丁寧に回収されていく。
映像も雰囲気があっていい感じだった。

ぼくとしてはね、不満だったのは、外がいつも曇りだったんだよなあ。
青空だったらいいのにな~と思ってね。
最後のほうで、雲の切れ間から青空が見えるカットもあるんだけど、、、

それからタイトルの『チチを撮りに』。チチってのはもちろん父親のチチなんだけど。
乳房のチチを匂わす伏線(?)もある。でも乳房のほうの『チチ』は、ちゃんとは回収されてなくて。
うまい具合に引っかかってない。
その辺が不満でした。

あと、娘が二十歳なんだけど、幼すぎて。煙草を吸うシーンもあるから、絶対に二十歳以上じゃないとだめなんだろうけど。二十歳にしては、どうも幼くて。

いや、不満な点ばかり言ってるけど、面白いところもたくさんあったよ。
父親と女のあいだにできた子供(少年)というのが出てくるんだけど、面白かったし。
いや、ほんと。

アフターイベントのトークショーは観ずに、のりさんと映画館を出る。
軽く飲み。ぼくはすぐに帰宅。
でものりさんは、並木さんと荻窪のほうへ。
朝まで飲みになりそうだった。元気ですね。

2013年2月19日火曜日

声を出すと気持ちいいの会『KOEKIMO×名作文学』

やあ、みんな。まあちゃんだよ。
今日はぱらぱら雪が降ってたね。ぼたん雪っていうの? ちっちゃい。かわいらしいだった。吹雪いたときもあったけど。

今日は午後から、キッド・アイラック・アート・ホールに行ったよ。
表題のイベントを観るため。
駅は、京王線明大前
でも間違えて1時間早く行ってしまったんだ。この雪ん中。
だから明大のキャンパスに入ってすぐ右の図書館にあるカフェで時間を潰したよ。
いいよね、あそこ。お洒落なカフェ。あんなのがあるなんて羨ましいな。
コーヒーいただいたんだけど、ドトールのなんかよりもずっと美味しかったし。

表題のイベント。てっきり朗読のイベントだと思ったんだよ。
会場に入っても、椅子がひとつ正面に置いてあって。
「なるほど、なるほど。あそこに座って朗読するのね」ずっと思ってた。
でも違ってた。短い芝居がいくつか。
だから最初すごく違和感があった。
おいおい、これ、朗読っていうの? みたいな。
でも、ぼくが悪かったんです。ちゃんと確かめなくてゴメンナサイ。

昨日観た芝居が、途中すっごく眠たくて辛かったので、今日は行く前にコンビニでBLACK&BLACKっていうキャンディー買ったよ。これ持っとけば、眠くなっても大丈夫。と思ってね。
でもわかった。そんなに効果ないな。だってなかなか眠気は覚めなかったから。
眠たい芝居はやっぱり眠たいんだよ。

『白雪姫』『薮の中』『よだかの星』と、ずっと眠たかった。
よかった。前のほうで観なくて。
坂口安吾の『白痴』で、ちょっと眼が覚めて。気持ちがちょっと引かれて。
『銀河鉄道の夜』でも、眠気は襲って来なかった。

コリッチで結構評価がよかったから、急遽観に行ったのだ。
でもそれほどでもなかったのが残念。
上演された芝居自体は、あんまり評価しない。
名前の通り、皆さん声がきれいでちゃんと出てはいたんだけれども。
なんというか、『真実のとき』みたいなものは僕には見えて来なかったから。
昨日の芝居もそうだったんだけれども、それがないことには、芝居はつまらない。
体をそろえて動かして、上手に順番にセリフを喋ったとしても、器用なだけで、面白い芝居にはならないんだよな。

小説と芝居は違う。小説的には面白くても、それをそのまま芝居にしても、だめなんじゃないのかなあ。記号的にしかならない。
演劇的には、物語とは関係のないもっと細かい部分に引っ掛かりや拘りを持たないと。と思うのですが。

みなさん、声が素晴らしかったので、朗読的なものにすると、また違った世界ができるかも。

でも企画というか、この狭いキッド・アイラック・アート・ホールで、こういう芝居をするというのは、素晴らしいことだと。できれば続けて欲しいなあ。無責任に言ってるけど。

舞台美術みたいなものは、椅子だけ。あとは暗幕
そして、役者だけが立っている。
そんな感じの芝居なら、僕にもそのうち出来るかもしれない。
キッド・アイラック・アート・ホールでなら。
そんな気にさせる公演だった。
そしてそれをすでに実現している彼ら(演劇集団声を出すと気持ちいいの会)が羨ましい。
しかし、この劇団名、紛らわしいよね。てっきり朗読かと思った。

『白雪姫』では、最後に白雪姫が鏡に向かっていう。
「世界でいちばんキレイなのは誰?」
すると鏡が答えていうには。
「遠い遠い国のお姫様」
物語が繰り返される感じにしたのが面白かった。

2013年2月18日月曜日

colorchild (カラーチャイルド) 『腕王-UDEOU-』

月曜日の夜。シアターグリーンBOX in BOX THEATERにて。

観る前に、コリッチでの『観て来た』評を見ちゃったからなあ。
コメントを観る限り、微妙だなあと。

あと、このところ、ぼくは稽古で疲れている。
体が、ガタピシいってる。
ある事件が発生して、睡眠不足でもある。
だから不安だったんだよなあ。
芝居見物の最中に、眠たいのを我慢するのって苦行以外のなにものでもない。
辛かったです。
何度もこっくりしては、はっと驚いて眼を覚ます。
いや、でも、これは、カラーチャイルドさんの芝居のせいではなく、ぼくの体調が悪かったせいなのだと。
そんなときに芝居なんか観に行くなっつーの。

でもさ、もし舞台上で、ぼくが求める芝居が行われていたら、睡魔なんて襲ってこないと思うんだ。
だから申し訳ないけど、カラーチャイルド『腕王-UDEOU-』は、ぼくが求めている芝居ではないということなんだな。

劇場から出た帰り道、前を歩く人たちが「すごかった、すごかった」って話しているのも聞いたから、一概にダメってわけではなくて。
きっと好きなひとは好きなんだ。
好みの問題なんだと思うな。

ダンスとかも。
きっとすごいんだろうけど、ぼくはダンスが観たいわけじゃないから。

去年、芝居を始めてからは、出来るだけ芝居を観に行くようにした。
勉強だと思って。
いま、巷ではどんな芝居をやってるの?
単純にそう思ったし、そこから吸収できることはなんでもしたいと思ったから。
でもそろそろ何でもかんでも観に行く、というのはよしにしたほうがいいかもしれない。
時間もそんなにない。
これからはもっと厳選して観に行くようにしようかと。


今日もまた稽古

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

今日も稽古だったよ。夕方から。

最初の一時間は歩行の練習をしたよ。通常の歩行スローモーションでの歩行。
基本は大事だよね。
それから竹ひごを使ったエチュードを。前日同様に。だんだん慣れてきた。
最後は本読みの練習をしたよ。
あるシーンについて、みんなで順番に演じてみたよ。

終わったら、飲み。軽くね。
演出の西野さんはバイクじゃないので、ビール飲んでたよ。
ぼくも生ビールと、それから熱燗コップで二杯くらい飲んだ。
ほろよい気分で店を出る。

それから家まで歩いて帰ったよ。なんとなく。
夜の散歩も楽しいからね。
でも途中から後悔した。リュックが重くて。肩が。
さっき帰ってきたとこ。

今日は昼間、とんでもない出来事があって消耗したよ。
それについては後日書くよ。
今日は疲れた。
お休みなさい。


2013年2月17日日曜日

今日も稽古

やあ、みんな。まあちゃんだよ。稽古でくたくた。(4回目)

体ががたぴしいってます。
今日もアップにダンス的な動きの運動。これが汗だくになる。
そのあと、名前鬼。ウインクで逃げるゲームとか。
もう体の動きが鈍くなって。
ふう、これで2時間。

まだまだあるなと思ってたけど、後半は違う展開に。
竹ひごを使って、他の人と連携するエチュード
それから一部できてる台本を使ってのエチュード
この辺は体力的には比較的楽であった。

明日もまた稽古だ。
3日連続はきついけど。でもまだまだ大丈夫。
すぐに寝て、明日に備える。

出演者が完全に揃うことがまだないからね。
いまのうちにせいぜい体を作っておくのである。

最近、体重が確実に減っているのを実感する。
スリムになってきている。
やっぱり食生活が大きいな。
嬉しい限り。
かさぶたの公演が始まるときには、70kg以下に落とせればと。
いま、75ぐらい。これでも結構減った。
もともと芝居を始めたのは、ダイエットのためだからね。
目的を達成しつつある。

2013年2月15日金曜日

かさぶた稽古は三回目

やあ、みんな。まあちゃんだよ。宇宙の果てからやってきた。

今日は東京地方寒かったね。雨も降ってた。
その雨の中、自転車で稽古場に向かったよ。
途中、雨が強くなってきて、トホホな気持ちになったけど、雨はものすごく強くなるということはなく。
自転車を漕げるギリギリの強さ。

13時から17時まで。

今日も台本稽古はなくて。ダンス的な動きの練習と、それからシアターゲーム

ダンスは前回のおさらい。
激しい動きなので、何度か踊ると、ゼーゼーハーハー
厳しい。
でも、体を酷使するのは願ってもないこと。だってもとはといえばダイエットのために、芝居をはじめたんだから。
それにしてもきつかった。こんなのほんとに舞台でやるの?

そのあとはシアターゲーム。鬼ごっことか。負けたら、罰ゲームでダンス
でも鬼ごっこなんかも結構体力使うからね。
最後まで粘って、でも負けたときは、体力がなくなっていて、そのうえダンスだからヘトヘト。

夕方帰ったら、体が痛くて、まっすぐ立てないほど。
すぐに風呂沸かして入ってあったまって、夕飯食べて。
もう結構寝る体勢。まだ9時半だけどね。

週末は、土日も稽古。
いや、大変だなあ。
まだ集まりが悪くて、今週はお休みの人が多い。
今週はきっと、体力増強週間なのだろうな。
今夜は十時間くらい寝ないと、体力が回復しないだろう。
だからもう寝る。おやすみなさい

2013年2月14日木曜日

劇団ZENROCK『地図に無い背中』

木曜の夜。中野MOMO

これもちょっと辛かった
なんか必然性がなんにもない感じで。
物語的には、あっちこっちにとっちらかって、何を目指しているのかさっぱり。

時間と金を掛けて、苦労して作ってるんだろうにとは思うのですが、どうもダメでした。

暗転が多くて。それも集中を削ぐ要因のひとつかと。

大きい箱と小さい箱が舞台上に積み上げられている。それらを用いて、机や椅子にしたり、ソファーみたいなのにしたり、冒頭の場面では電車内を作ったり。
工夫はしてるんだけど、場面転換に時間が掛かって。舞台上が落ち着かない感じだった

役者もわさわさしてた。

劇団居酒屋ベースボール『フクロウガスム』

平日、木曜のマチネ。下北沢、Geki地下Liberty

居酒屋ベースボール関係では、去年のクリスマスにクリスマス公演的なものを観たよ。
人形振りが面白かった。
でもそれは居酒屋ベースボールの本公演ではなかったらしい。
だから居酒屋ベースボール(略して、イザベルらしい)を観るのは、今回が初めてなのだ。

観て思ったこと。
そっかー。こういう感じの芝居なのか。期待してたのとちょっと違ったなあ。
ミュージカルではないんだけど、ミュージカルの雰囲気があるよね。
深刻なシーンでも、それほど深刻ではない、みたいな。
褒め言葉じゃないね。ゴメンナサイ。

途中、眠気を誘われたのは、演技が大仰であったりするからなのではないかなあ。
あんまり大げさだと、逆に訴求力がなくなるというか。
滑舌が、みんなよさそうで、実はあんまりよくないのかもしれない。

連続殺人事件なのだけれども、事件がたくさんあったという印象はない。
セリフのなかだけでだったから。
「この12年間に36件(だっけ?)の殺人があった」みたいな。

犯人は、多重人格で、人格たちが登場して、議論したり、喧嘩したり、相談したり。
そのやり取りは面白かった。
でもその誰かの精神世界でのやり取りと、現実の取調室でのやり取りの区別がつかなくて、混乱した。

犯人は最初からわかっているのに、台本上は伏せられて、最後にわかるという感じ。
だからなのか、観客を惑わす感じがあった。


劇団かさぶた2回めの稽古は、WS的

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

昨日は劇団かさぶたの2回目の稽古だったよ。(顔合わせは日曜日にあった)
てっきり台本を読むのかと思ったら違ってたよ。

まず踊り?みたいな動きの練習があって。これで結構くたくた。
それからシアターゲームが始まって。
普通の鬼ごっことか、名前鬼とか、それから名前のわからないゲーム

本番までひと月ちょっと。余裕あるな。
集まりも悪かったしね。(都合で参加できなかった人も多かった)
でもなんだか不安
踊りって、、、わし、人前で踊るの初めて。
ほんとに? ほんとに? ほんとに間に合うのかな

昨日の稽古場は池尻大橋駅の近く。
帰りに何人かで駅近くの焼鳥屋で飲み。
いっぱい動いて汗掻いた後だから、ビールうめーっ
いや、しかし。こんなんでいいのかな~。

でも週末は、金土日と連続で稽古が入ってるからね。
このへんでエンジンが掛かってくるかな。

2013年2月12日火曜日

ロ字ック『タイトル、拒絶』

新宿サンモールスタジオにて。月曜日、建国記念の日のソワレ。


昨日、見終わった直後は。
「面白かったけど、もうあんまり観たくはないな、ここ。だってきつかったんだもん

物語は具体的だけど、抽象的なセリフも案外多かったような気もして、途中、セリフが頭に入ってくなくなったりもしたし。

でも朝になって思い返してみると。
「ああ、また観に行ってもいいかなあ

そして観に行ったらまた「きついから、もう観たくない」って繰り返すのかも。

そんな芝居。
怖いもの観たさっていうんですかね。怖いから真正面からは観たくないけど、遠くから眺めているぶんには。


風俗(デリヘルっていうんですか)の事務所。
仕切ってる男がいて、電話番の男がいて、車で送迎する男がいて、雑用担当の女がいて、それからデリヘル嬢。
いろんな事情を抱えた女たちがいて。
いがみあったり、まあときには笑ったりと。
家のためにせっせと働いている女とか。
なんだろ、ひねくれて、荒れてる女とか。

そのうち良くない病気をもらって、困ったことになって。


激しく泣いたり叫んだりするのは、演劇的には必要なのかもしれない。
そうするのには、エネルギーが必要だしね。
でももっと静かでもいいんじゃないのかなあとも。
ゴメンナサイ。よくわかりません。
ただそのへんに嫌悪を感じたのかも。やけにストレートな感じが。


舞台は動きがあって面白かったです。
周囲が通路になっていて、登場人物たちが何周も歩いて(走って)通り過ぎていく。
その感じ。すごくいいなあ。

点かないライターもいい小道具だった。
そのうちふたつの意味が浮き出てきて。

まひる金網を登っていく最後のシーンもよかった。
なあんだ。また観たいんじゃん。

劇団東京晴々『ハナビラノオト』

建国記念の日のマチネ。中野、劇場HOPEにて。

安田って人が死んだみたいだ。
大学時代のともだちや会社の同僚なんかが思い出を話し合ったり。
あと、改めて安田って人の思いみたいなものを感じたり。

話題の中心に『安田』がいつもいる。
死んだ『安田』を中心に物語は展開する。
写真が好きで、大学時代は写真サークルに所属していたらしい。
でもそれ以上に『安田』をうまく説明することができない。
どんな人だったのか。
イメージが掴めなかった。
だから見終わったあとも、空虚に感じた。


2013年2月11日月曜日

劇団かさぶた未在公演『お父さんの背中』


やあ、みんな。まあちゃんだよ。
宇宙の果てからやってきた。

また懲りずにおっぱじめるからさ。応援、よろしく。
何をだって?
聞く前に、下の告知を熟読すること。

「未在」ってのは、宗教関係の用語らしいよ。
「これからやる」っていう感じの意味だってさ。




劇団かさぶた未在公演『お父さんの背中』

脚本/演出 西野マコト

会場 劇場MOMO

2013年3月28日(木) ~ 4月1日(月)

3月28日(木)19:00
3月29日(金)14:00★/19:00
3月30日(土)14:00/19:00
3月31日(日)13:00/17:00
4月1日 (月)14:00
※日時指定、全席自由

チケット前売り3,200円/当日3,500円 【2月26日発売開始】

※★29日(金)14:00の回は、前売・当日ともに¥2,800になります。
※22歳以下のお客様(当日、年齢を証明できるものを受付にてご提示下さい。)は、前売・当日ともに¥2,800になります。


チケットの予約はこちらから!


出演
木村庄司、南雲康司、半野雅、遊理、西野マコト、
大山嘉珠代、木村若菜、黒崎悠太、榊木並、紫乃、鈴木ゆか、まあちゃん、松原功、本川迅、
ゆちのすけ、吉田壮辰

スタッフ
【舞台美術】 宮坂貴司
【照明】    桜かおり
【音響】    游也
【舞台監督】 小沢真史
【楽曲提供】 ちゃび
【宣伝美術】 荒屋敷朋子、沖本健吾
【制作】    江原百合、木村庄司
【企画・製作】 劇団かさぶた

劇団サイト http://www.scab2010.com/

その家族は父と母と息子の3人家族だった。
父は自分の人生を芸術に費やし、母は家族を支えるため必死に働いた。
そして母は過労で死んだ。息子はそんな父に嫌気が差し家を出る。

それから十数年。
父とは一切の連絡を取らなかった息子は、父の訃報を知り実家に帰る。
そこには父の死を悔やみ訪れる人々。
彼らは父にとても感謝をしていると云う。
息子が知らなかった父の姿とは・・・・・・?

熱帯『フレネミーがころんだ』

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

ちょいとばかり寒さが緩んで、ぼくの風邪も穏やかになった。
大体治ったみたいだけど、完治とは言えず。

日曜日のマチネ。下北沢の駅前劇場へ。

フレネミーね。
フレンド(友達)エネミー(敵)を組み合わせた造語ですか。
友達のような顔をして、敵のような行動をとる人?
何が楽しいのか、親切そうな顔をして、人を困らせて喜ぶ。

そんな女が街に引っ越してきて、地元の料理教室なんかにもやってきて、それまで平和に仲良くやってきた生徒(主婦)たちや講師やスタッフの間に、亀裂を生じさせていく。

最後にスタッフの一人と、フレネミーの女が対決。フレネミーは去っていく。

俳優の皆さんは、もう信じられないほど上手。
気軽に笑いながら観ていることができました。

でも物語としては物足りなかった。
このフレネミーによって傷つけられ、とっ散らかった人間関係の問題が、どんな風に収束していくのかしら。
劇が進むにつれて、ぼくの興味と期待はその一点に集中していったのですが。
でもかる~く裏切られた感じ。
フレネミーとスタッフ女性との対決もあっけなかった。
でもそれ以上に、あっけなかったのは。
フレネミーが一人去っただけで、人間関係があんなにまた単純に元に戻るものなの?

フレネミーが残した人間関係の亀裂が修復されるには、もう一悶着必要なのでは。
そこをどんな風に見せてくれるんだろうとワクワクしながら観てたのに。
まったくなかったのでびっくり。残念。

2013年2月10日日曜日

顔合わせ

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

劇団かさぶた未在公演『お父さんの背中』
今日は、その顔合わせだったよ。
緊張した。

夕方、目黒スクエアへ。自転車を走らせた。
どれくらい掛かるかなあ。
結構すぐに到着。みんなが来るまで、ホールで待ってた。

行くと、台本が20ページくらい渡されて、みんなで読み合わせ
いろいろ役を変えながら。
どんなことになるのやら。

TOKYO PLAYERS COLLECTION 『IN HER TWENTIES 2013』

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

異様に寒いね。ぼくは風邪引いてボロボロだよ。
だけど無理して観に行ったよ。王子小劇場

1人の女性を10人の女優が演じる。

昨日20歳になったばかりの自分がいて、
明日30歳になるという自分がいて、
21歳から29歳まで、それぞれの歳の自分がいる。
そしてそれぞれが自分の起こった出来事を物語る。

アイディアとしては面白いけれど。
結局10人の女優による一人芝居という感じ。
一人芝居って、ぼくはダメみたいなんです。
体が拒絶しているみたいで、途中から何を話しているのか聞き取ることができなくなって。

ところがクライマックスのシーンになると、不思議とうるうるさせられて。
いや、これホントかなあ。嘘なんじゃないのかなあ。
こういうので泣けるんだなあ。不思議。
と思いつつ。

冒頭のシーンとか合間のシーンで、ガーリートークがありました。
あれ、気持ち悪かった。
気持ち的には引いてました。どうしてでしょうね?
本物のガーリートークじゃないからでしょうか。
頑張ってガーリートーク風にしてる!みたいなのが見えたからなのか。
ガーリートーク自体に引くものがあるからなのかもしれないし。
年齢の差をもっと感じさせるとか、演劇的な要素をもっと追加してもよかったのでは。
ふう。偉そうでスンマセン。

物語の内容も薄いように感じた。
一生懸命やっていたトランペットの話と、それ以外は恋愛の話。
こいつの頭のなかには男しかないのかという感じ。

それでもクライマックスで泣かされたのは。
20台前半で頑張っていたトランペットを途中で諦めた。
それを30歳目前の自分が眺めている。
そんな風景が、舞台上に見えたからなんだと思う。

不思議な演出だったのは、二人が違う場所で違う人と会話してるんだけど、二人が話しているような見えるようにしたこと。会話としても、噛み合ってるような、噛み合ってないような。微妙な線を行ったり。
面白いなあと思った。でも、、、なんというか、それだけなんだよな。

ひゅー。ゴメンナサイ。
ものすごく期待して観に行ってしまったせいで、逆に辛口になってしまったようです。


2013年2月7日木曜日

血沸肉踊隊(ちわきにくおどりたい)『天廻物』

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

昨日、今日と2日続けて下北沢へ。
今日はシアター711。ザ・スズナリのすぐ隣りの劇場だよ。
ここは狭いけど、座席が立派でいいよね。座りやすい。

終わって外に出た時、時計を見たら八時半くらい。七時半に開演したと思うから、上演時間は一時間か。時間的にも短かったんだな。
でもそれ以上にあっけなく終わった印象。
まだまだこれから。ゴタゴタ、すったもんだが続くんだよね。
そう思ってたら、いつのまにか役者の皆さんがす~っと素の顔に戻って、舞台前面に整列して挨拶を始めてました。
なぬ~って。もう終わりか!
わたくし、びっくらしました。
あれで終わっちゃうのか~。

冒頭で眠れない女王(?)と眠りたい家来が登場して、なんだかんだやり取り。
本編というような部分では、主婦とかたつむり(人型)のやり取りがおっぱじまる。
その後、女王が登場することはなし。
でもあれだけ印象強く登場したんだから、最後にもう一度くらい登場して「ああ、ぐっすり寝た」ぐらい言ってくれてもよかったのでは。
そうすれば、「あ、もう終わりか。ふむふむ。ま、ちょっと物足りないけど、いいか」ぐらいには思えたかと。

最後には、大家さんもかたつむりで登場していたから、登場人物は、主婦を除いてすべてかたつむりってことなんですよね?
眠れない主婦が、一晩のうちに観た夢。でも実はぐっすり眠れていて、朝さわやかに起きて味噌汁作ってる。
そんな感じのお話ってことですよね?

クラリネットとアコーディオンの生演奏、面白かったです。アコーディオンの人は、キャラクター的にも可笑しかった。
最初にあくびして牢屋に入れられてた人も可笑しかった。
それからそれから。セミヌードで、後ろ向きで踊っていた人も印象的でした。
(でも、あれ、なんで踊ってたんだろう?踊りたかったから?)

舞台のセットが抽象的なもので、渦巻きをデザインしたものでした。

気になったのは、舞台のセットに俳優がぶつかって、セットが揺れてたこと。
舞台のセットって、ある世界観を表現するためにあるものですよね。
つくりものだし、単なる板かもしれない。でも、その場所を別の世界に見せるためにあるわけですよね。
でも俳優がぶつかって、ゆらゆら揺れたりすると、「ああ、単なる板か」としか見えなくなる。
もったいない。
俳優は演技の途中であんなに簡単にセットにぶつかって欲しくないです。
壁にもたれかかって泣く、みたいなときでも、実際にはもたれかからずに泣いて欲しい。

ゴメンナサイ。
いろいろ我が儘書きましたが、俳優はみなさん面白かったです。
次回もまた観たいです。
ではでは~

東京国立博物館『書聖王羲之』

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

今日は昼間、東京国立博物館に行ったよ。
書聖王羲之特別展っていうのをやっててね。観て来た。
これまで王羲之の書には特別の関心を持っていて、一度実物の書を拝見したかったんだ。
なんていうのはもちろん嘘だよ。

王羲之っていうフリーのアプリがあってね。(いまはあるかどうか知らないけど)
手書きで書いた文字を、王羲之風の書にアレンジしてくれるっていうアプリなんだ。
年賀状の挨拶書くときなんかよくお世話になってました。
(いまは年賀状書かなくなったからあんまり使ってないけど)
そのアプリの書と、王羲之のオリジナルの書と、どれほど似ているのかと知りたくてね。
わざわざ行ったよ。東京国立博物館まで。

王羲之展は、東京国立博物館の平成館ってとこで、
三月三日までやってるよ。

まあね。そんなのはね。インターネットで検索して調べたほうが早いって。
ぼくもそう思うよ。馬鹿だね。




ところでこんなあったっけ?
うーん。あったような気もする。
以前にも見て驚いたような気がするけど、覚えてない。
それぐらい久しぶりってことだね、東京国立博物館に来るのは。



トム・ハンクス『東京コンバット2013』

やあ、みんな。まあちゃんだよ。

今日は寒かったね。異様に寒かった。雪こそ積もらなかったけど、寒いから、朝起きた時、体がだるくて悪寒がして、咳なんかも出て。
しまった~、また風邪引いてしまった~

表題の舞台、行かないほうが身のためかなあ。迷った。
2時間以上あるようだし、耐えられないかも。
でもやっぱり行こ。

いつもより一枚多く着て、ザ・スズナリへ。
結果。行ってよかった。

かっこよかった~。東京と大阪が戦争する(武力で衝突する)話。

マシンガンやショット・ガンを構えてじっとしているときの緊張感がたまりませんでした。
なが~い沈黙の間がいたるところにありましたが、緊張感があるので、まったく間延びしている感覚はありませんでした。
それが凄いなあと。

いろいろと見せ場を作るために、あり得ないシチュエーションで攻守が交替したり。

浪速人かどうかを判断することができる、声紋判定の器械がある。
疑わしい兵士はそれを使って判定すればいいのに。でもそれをやっちゃうと物語がすぐに終わっちゃいますからね。
すったもんだを維持するために、そのアイディアは封印されていました。

そういいった意味で展開が不自然なのですが、演技に緊張感があるので、なんとなく納得させられるというか。

軍曹がふたり登場するのですが、ふたりとも面白かったです。
最初に登場する軍曹(リス)は、静かな声だけれども、強い意志が感じられて。かっこよかったです。

後半に登場する軍曹は、騒がしくて元気。いい味出してました。
『地獄の黙示録』に登場する軍曹(だったかな)を連想させました。

最後には、浪速のスパイ(タンカ)も死んで、負傷して眼の見えないツバメだけが生き残るのかなあと予測してましたが、はずれ。
最後のセリフ「東京のほうがかっこいいからだよ」を言わせたいために、ふたり生き残らせたのかも。
でもこの最後のセリフはなんだかなあ。


2013年2月3日日曜日

アカネジレンマ番外公演『ボン・ヴォヤージュ』

やあ、みんな。お元気ですか。ぼくは元気だよ。

日曜日。六本木ミッドタウンに行って参りました。
いや、ほんとは通り過ぎただけ。
乃木坂駅近くのシアターコレドってとこに芝居見物に行ったので。

ついでに寄ってみただけ。
白い壁に大きくメッセージが書いてあったよ。
なんだろう、これ。

詩的というわけでもなく。



うーん。気が利いているというわけでもない。



なんか変だった。


アカネジレンマ番外公演『ボン・ヴォヤージュ』は、ご招待で拝見させてもらったよ。

鉄道好きの男が、最後の運行となる寝台特急あかつきの写真を撮りに行くまでのあいだの出来事。
最後はほんわか。和みました。

サスペンス的要素があって、不条理的でもあり、ファンタジー的でもあり。
でもそれらのどれでもない。
単なる現実味のない物語、ということなのかしら。
ぼくとしてはもっと不条理感が出ればいいのになあと思ったり。
昨日観た不条理劇『すなあそび』の影響でしょうか。

登場人物ももっと変な感じだったらよかったのに。
みんな、普通のいい人たちだった。
それでなのかな。退屈をちょっぴり感じたのは。ゴメンナサイ。

セールスマン役のひとは、キャラクターが面白かった。
でも滑舌(発声?)が悪くて、セリフが聞き取りにくかったような。
息が声にならず、抜けてく感じというか。

客席が暗くなってないから、舞台の両側に観客がいると、やっぱりどうしても向こう側の観客の顔(反応)を見てしまいますよね。
それで舞台に集中できないところもあったような気がします。




2013年2月2日土曜日

劇団東京蝉ヌード『すなあそび』

やあ、みんな。まあちゃんだよ。元気かな。
土曜の昼下がり。今日はあったかであったかで、なんだか暑いぐらいだね。


観て来たよ。劇団東京蝉ヌード『すなあそび』
阿佐ヶ谷アートスペースプロット。11時開演。
30分前には到着するように行くから、ぼくは家を9時半には出なくてはならなかった。だから朝、風呂にも入れなかったよ。だから帰ってきて、いま入ったとこ。

行くと受付で、甘酒一杯百円で売っている。
なるほど『渡し忘れたお年玉公演』と銘打ってあるだけあるな。
妙なところで凝っている。

本編の上演の前に、3つの短編が、お年玉無料公演として上演された。
無料公演たって本編も続けて観ることになるんだから、無料なわけないだろう。
そう思ってたら、ほんとに無料公演だけ観て帰っていったアベックもいた。驚いた。

ひとつめは『砂箱(The Sandbox)』エドワード・オールビー作。
姥捨て山ならぬ、姥捨て砂浜、みたいな話でした。
夫婦が老婆を運んできて、砂箱に入れる。
楽隊がリコーダーで演奏。ひとりだけどね。
老婆は文句を言いながらも横たわり、自分で砂を体に掛ける。
夫婦は去る。
ずっと近くで見ていた海水パンツ姿の男(死神?)が近づいてきて、「大丈夫だよ」とかなんとか言う。
終わり。シュールだ。

ふたつめは『三人の対話』ハロルド・ビンター。
すいません、まったく覚えてません。

みっつめは、『金色の魚』竹内銃一郎
金色の魚に恋した母が船に乗って行くのを、娘と兄が見送る。
最後に娘が詩を朗読。
なんていう詩だったかな。忘れた。

でも思い出したことがある。
学生のとき観た芝居。秘宝零番館『戸惑いの午後の惨事』(作、演出竹内銃一郎)。
あれも終わりで、髭のおっさんが石原吉郎『耳鳴りの歌』を朗読してたんだよね。
それを観たおれはカッチョイーって思ってね。
自分でも、『耳鳴りの歌』を暗唱するようになったのさ。真似っ子。
いまでもときどき何かの拍子に一人で『耳鳴りの歌』を暗唱したりする。
そう。そういうことだったんだよな。ぼくがときどき『耳鳴りの歌』を口ずさむのは。

ようやく本編の話なんだけど。
なんだかもう疲れたな。でも、もうちょっと頑張る。洗濯もまだ終わってないし。

芝居観ながら、よくできた台本だなあと思ってたら、そうかこれは別役実の作だったんだな。
最初に考古学者とその妻が登場。
海の歌を思い出そうとするが思い出せない。

これから砂浜でナウマン象の骨を発掘するところ。
でも神父がやってきて、これから救世主を掘り出すのだと言い出す。
医師と看護婦がやってきて、昨日埋めたファースト盲腸を掘り出すと言い始める。
海に遊びに来ていた水着姿のアベックも、何かを掘り出すと言い始める。

で、すったもんだの挙句、みんな去っていく。
残された考古学者とその妻は、砂のなかで動けなくなっている。
「私達、これから骨になって、未来の考古学者に発掘されるのね」

海の歌を思い出して、二人で歌う。


帰り道、阿佐ヶ谷の商店街を歩きながら、いい台本だったなあ、素晴らしいなあと思ってた。
そのうち別役実の台本なのだと気がついた。
見終わったあとも、オリジナルだとばかり思ってたよ。
そんなのはどうでもいいんだけどね。

『すなあそび』から、『銀河鉄道の夜』を連想した。
ジョバンニは冒頭部分で、牛乳屋に行っても、牛乳をもらうことができなかった。
でも、すったもんだが終わってから、最後にまだ牛乳屋に行くと、今度は丁寧に謝られて牛乳をもらうんだよね。
『すなあそび』では、最初に歌を思い出すことができないけど、最後には思い出すんだよね。
それが似てるなあと。
そんだけ。

ぼくはもっと別役実を研究したほうがいいかもしれない。

ごめん、ずっと台本にばかり気を取られていて、肝心の芝居についてはなんにも語っていなかった。いや、面白かったです。
もうちょっと動きがあるほうが好みだけど。
機会があればまた観に行きたいな。
応援してます。





劇団ヨロタミ『4人の被疑者』

やあ、みんな。元気かな。
ぼくはなぜだかボーッとしている。いつものことだが。

金曜の夜。
池袋シアターグリーン、BOX in BOX THEATER
5階にある劇場だよ。


冒頭から被疑者になる人達が4人それっぽく登場。
すぐに刑事とか警官みたいな人たちが出てきて、逮捕、連行。

どうして捕まったの?
どうしてそんなことになったの?

暗転を挟んで順番にひとつずつ、状況説明的なシーンが続く。

それが長い。
なんというかね、もうね、その時点でちょっぴり飽きてました。
眼の前の舞台を観ながら、別なこと考えてました。
「帰りになに食べようかなあ。やっぱりラーメンかなあ」
頭のなかではいろんなラーメンが浮かんでは消え、浮かんでは消え。

細かい状況を、いちいち記憶しなくてはならないのは苦痛でした。


丁寧な状況説明に比べて、その後の展開はあっけない。

結構すぐに刑事が悪の組織に潜入して、結構呆気無く謎解きが終わり。
殺人事件の犯人も、そんなに苦労もなく逮捕。
そんなにジタバタせずに、すっきり終わりました。

やっと状況説明が終わって、ジタバタ、ごたごたする一番観たい部分がこれから始まるのかと期待してたら、そういうのはなくて、すぐに収束へ。
飛行機が滑走路を飛び立ったと思ったら、すぐに着陸態勢に入ったような。


芝居見物に何を期待しているかで、この舞台の評価は違ってくるんでしょうね。

ぼくとしては、あんまり評価しません。
普段、ぼくはテレビドラマ観ないけど、これならわざわ劇場に足を運ばなくても、家でテレビドラマ観てればいいかなあと。テレビドラマだって、もっとジタバタ、ごたごた部分はあるかと。
劇場では、もっと役者の力が試される演劇的な場面を観たいです。


殺された人。松沢だったかな。殺されて当然。そう思えるぐらいいやな人。
子供を虐待して。
そういう虐待の扇情的な場面も、刺激が強すぎてあんまり好きじゃなかった。

それがないと物語が成立しなくなっちゃうのかもしれません。
でもそういう場面がないと成り立たない舞台ってのも、どうかなあと。


最後にいじめに加担した男が、地面に突っ伏して号泣してました。
でも唐突な感じで違和感が。
それも登場人物のすったもんだが途中になくて、情緒的な部分が抜け落ちてしまっているからなのでは。


この劇団の、この公演に限ってはぼくは否定的。
でも、コメディとか他のタイプの公演ならきっと面白いんじゃなかろうか。そういうのだったら次も観に行きたいな。
今回のはいつもとあえて違うものにしたと言っていたし。


2013年2月1日金曜日

Windows8にアップグレードすべきか

今日で、Windows8Proへのアップグレード優待が終わり。

ぼくは、WindowsXPのままだったセカンドマシンをWindows8Proにアップグレードした。
これは快適になったような気がする。アップグレードしてよかった。

でもメインで使っているパソコンは、Windows7のままにしておくことにした。
ま、こっちはいいか、と思ってね。
世の中の評判をみてると、無理にしなくてもいいようだし。

8時間耐久WS

やあ、みんな。まあちゃんだよ。
宇宙の果てからやって来た。

今日は、下馬地区会館のワークショップに参加したよ。
こないだのWSで知り合いになったハルキングさんから連絡があって参加した。
丸沢さんていう人が主催したWS。
みんなでエチュード(即興)の勉強会しようぜ的な集まり。
丸沢さんは初対面だったけど、人懐こくて、フランクに話せる人。
ハルキングさんと知り合いになれたり、その劇団の方たちや丸沢さんと知り合いになれたり。
人とのつながりって大事だなあとつくづく思うよ。

いままでぼくはそういうの必ずしも大事にしてなかったから。
反省。

よく晴れていて気持ちがよかった。
ひところものすごく寒かったけど、最近あったかだね。

ワークショップのほうはというと。
前半は、13:00-17:00。後半が、18:00-22:00

両方共参加したから、合計8時間のWSということに。
鈴鹿にも、8時間耐久レースがあるけど。
8時間もやるのは結構きつかった。
終わり近くは、なんか気分が悪くなって吐きそうになった。
終わりまで居られずに、早めに帰っちゃった人もいたほど。

二人から三人ずつ、順番になにかやる。
タイトルが与えられ(みんなで出し合う)、2分間で演者が相談して設定なんかを決める。
3-5分くらいで、エチュード(即興)。
終了後、みんなで感想や意見を出し合う。
それを延々と続けたよ。8時間。

とはいっても、まるまる8時間じゃない。
正味6時間くらいだろうか。それでも結構な長時間だ。
最後のほうは疲れて雑になったようだ。

始める前は、すごく不安だった。そんなに長くできるんだろうか。体力続かないんじゃないか。
終わったときは、やっぱりくたびれていた。
でも得られたものも大きかったのではないだろうか。
たまにはこういうのもいい。楽しかったし。

それにしても、みんな真面目なんだよな。
最初にそれぞれの課題みたいなものを出しあって、ひとつのエチュード毎に問題意識を持って取り組んでいる。
ぼくなんかは、面白くできればいいじゃん、ぐらいにしか考えてなかったけど。


ワークショップの最初のほうで、話し合いがあった。
それぞれの課題なんかを出しあう。
ぼくはというと。
「こないだ劇団だるま座を見に行って、剣持さんと写真を撮ってもらったとき、笑顔対決で負けてしまった。だからいい笑顔を作れるようになりたい。それから、もともと演劇ワークショップに参加するようになったのは、ダイエットが目的だから、いっぱい体を動かして、頭を回転させて、カロリーを消費したい」

それから丸沢さんはこんなことを言っていた。
「第一印象で負のイメージを持たれたとしても、それを活かせるようなキャラクターを作れればいいんじゃないか」
なるほどね。
で、話しあいのなかで、ぼくの第一印象についてもみんなが語ってくれたんだけど、何を言ってくれたか忘れちまった。
それじゃあ意味ないじゃん。とほほ。


下馬地区会館は、田園都市線の三軒茶屋からあるいて15分くらい。
品川から自転車で、どれくらいかかるのかしら。
そう思って、自転車で行ってみました。
一時間弱くらい。もうちょっと早く着くかと思ったけど、けっこう掛かった。
でも体力つくだろうし、電車賃も浮いたし。

来週からいよいよ劇団かさぶたの稽古も始まる。
稽古場は、目黒近辺の地区会館になる予定。三軒茶屋の近くにも頻繁に行くことに。
自転車で行けるようなら、電車より、経費節減につながる。