2012年12月2日日曜日

実験劇場『仏滅』

明治大学和泉キャンパス第一校舎地下一階005教室。

明大前。駅で降りたことはあるけど、明治大学のキャンパスに入るのは初めて。
きれいで、おしゃれなキャンパスでした。
整然としすぎて、大学らしくないとも言えますが、、、

公演は実験劇場の一年生による上演だということでした。
三作のオムニバス公演。全部で90分ぐらい、だったかな。


『雨』は、雨のなかバス停でなかなか来ないバスを待っている話。
『となりのトトロ』で、さつきが傘を持ってバスを待っている情景を連想しました。
『となりのトトロ』では、トトロがやってくるんだけど、『雨』では、雨のなか傘を持たない可愛らしい女性がやってくる。でも可愛らしいのは顔だけで、性格なんかは厳しいらしい。
親切で傘に入れてやろうと申し出ると、傘を奪い取って自分だけでさす。
急にクイズを出してきて、答えられないと吹き矢を向ける。

何も言わずじっと立ってバスを待っている間が面白かったです。


二本目は、『猿』。
交配を重ねて、話すことができる猿を開発。
その猿の悲しい物語。
猿を演じかたが面白かったです。


三本目は『桃』。
川で拾ってきた大きな桃を前にして、それを切るべきか切らざるべきかで対立する人々。
小道具としての桃には、二つに割れるような仕掛けはないようだったので、最後まで割れることはないんだろうなあと予想された。
それがなんだか残念。
桃を割ることに反対した夫が、最後には切ろうとし、逆に最初に桃を切ろうとしていた妻が、最後には切ることに反対するようになる。
物語的にはそんな感じの流れ。

ぼくとしては、なんとなく単純すぎて、劇的な感じが足りないように思われた。
ひとつの桃を前にして、もっとすったもんだ、右往左往して欲しい。
で、最後には、桃なんて関係なくなるぐらいにまで舞い上がっていただきたかったです。


それぞれテーマやストーリーなど、奇を衒わず、わかりやすくてよかったです。

0 件のコメント:

コメントを投稿