土曜日のマチネ。王子小劇場で。
素晴らしかったです。
ぼくが観たいと思ってた芝居が、そこにはありました。
「いいなあ、うらやましいなあ。あんな芝居ができて」
観劇しながら、嫉妬心がむくむくと。
一ヶ月前に、北池袋新生館シアターで上演。今回、間を空けず、王子小劇場で、早々と再演。
脚本、演出はフジタタイセイさん。
以前、劇団きのこ牛乳(この劇団のネーミングもなんだか凄いですね、、、)のワークショップでご一緒させていただいたことがあります。
そのときは、北池袋新生館シアターの公演のフライヤーをいただいたんですが、都合がつかなくて観劇できず。再演があってよかったです。
途中、もたついて退屈な印象がちょっぴりありました。
「もっと台詞のテンポがよくてもいいんじゃないかなあ」とも。
しかし、そうすると、逆にあの芝居の雰囲気がぶち壊しになったかもしれず。
難しいところですかね。
◆◆◆◆◆◆ 以下、ネタバレ的な ◆◆◆◆◆
挫折しかけた男がふらりとバスに乗る。
それから、どこか知らない場所でバスを降りる。
しかしどこに行く宛てもない。
なんとなくバス停で、次のバスを待っている。
男はごみ箱を頭に被っている。ごみ箱男。
バス停の近くでは、女がそうめんを食べている。
流しそうめん機(そうめんがぐるぐる回っている機械)を使って。
「あなたもいかが?」
女は自分を女優だと名乗る。
「映画に出たんですか?」
「いいえ」
「テレビドラマ?」
「いいえ」
「演技するんでしょう?」
「いいえ」
「じゃあ、女優じゃないじゃないか」
「いいえ、私は女優です。舞台のうえに立っています」
「観客は?」
「向こうのお地蔵さんたちが、私を見てくれています」
いや、短縮してしまいましたが、もっとすったもんだがあって、すごく盛り上がって、そして癒されます。
「でも、何もしてないじゃないか」
「私は待っています」
「でもバスは来ないんでしょう?」
「何も来ないんだけど、待ってるんです」(だっけかな?)
そんな女に、男は癒されて、帰っていく。
「ぼくはもうちょっと先に行ってみたいんです」
バスが来る。
男はバスに乗り込む。
そんな感じのストーリー。
エピローグで、男は電話で会社を辞める旨を伝えます。
でも、それはちょっと違うのではないかと。
寝坊して、電話で部長に怒鳴られて、勢いで辞めてしまう、というのは、イメージ的にはネガティブだと思うので。
気持ちはわかるのですが、、、
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