2012年12月15日土曜日

劇団肋骨蜜柑同好会、第2.5回『つぎとまります』

土曜日のマチネ。王子小劇場で。


素晴らしかったです。
ぼくが観たいと思ってた芝居が、そこにはありました。


「いいなあ、うらやましいなあ。あんな芝居ができて」
観劇しながら、嫉妬心がむくむくと。

一ヶ月前に、北池袋新生館シアターで上演。今回、間を空けず、王子小劇場で、早々と再演。


脚本、演出はフジタタイセイさん
以前、劇団きのこ牛乳(この劇団のネーミングもなんだか凄いですね、、、)のワークショップでご一緒させていただいたことがあります。


そのときは、北池袋新生館シアターの公演のフライヤーをいただいたんですが、都合がつかなくて観劇できず。再演があってよかったです。


途中、もたついて退屈な印象がちょっぴりありました。

「もっと台詞のテンポがよくてもいいんじゃないかなあ」とも。
しかし、そうすると、逆にあの芝居の雰囲気がぶち壊しになったかもしれず。
難しいところですかね。


◆ 以下、ネタバレ的な 
















挫折しかけた男がふらりとバスに乗る。
それから、どこか知らない場所でバスを降りる。
しかしどこに行く宛てもない。
なんとなくバス停で、次のバスを待っている。
男はごみ箱を頭に被っている。ごみ箱男。


バス停の近くでは、女がそうめんを食べている。
流しそうめん機(そうめんがぐるぐる回っている機械)を使って。

「あなたもいかが?」


女は自分を女優だと名乗る。
「映画に出たんですか
「いいえ」
「テレビドラマ?」
「いいえ」
「演技するんでしょう?」
「いいえ」
「じゃあ、女優じゃないじゃないか」
「いいえ、私は女優です。舞台のうえに立っています」
「観客は?」
「向こうのお地蔵さんたちが、私を見てくれています」

いや、短縮してしまいましたが、もっとすったもんだがあって、すごく盛り上がって、そして癒されます。

「でも、何もしてないじゃないか」
「私は待っています」
「でもバスは来ないんでしょう?」
「何も来ないんだけど、待ってるんです」(だっけかな)

そんな女に、男は癒されて、帰っていく。
「ぼくはもうちょっと先に行ってみたいんです」
バスが来る。
男はバスに乗り込む。

そんな感じのストーリー。


エピローグで、男は電話で会社を辞める旨を伝えます。
でも、それはちょっと違うのではないかと。
寝坊して、電話で部長に怒鳴られて、勢いで辞めてしまう、というのは、イメージ的にはネガティブだと思うので。
気持ちはわかるのですが、、、







0 件のコメント:

コメントを投稿