2012年11月30日金曜日

ポーラは嘘をついた『youが誰かを知らぬまま』

早稲田大学学生会館。木曜のソワレ。

見終わった後、演出の名前を見ました。
「ああ、女性だったんだ。なるほどね、、、」
そういえば、なんとなく女性的な感じがした。

開演後、5分ぐらい見たときの感想。
「これは、だんだん眠くなっていくパターンか? 眠気を我慢するのは辛いなあ、、、」

いや、ところが、そういうこともなく、最後まで集中して観ることができました。
意外でした。
これは演出の力が大きいかと。


はっきり言って、ストーリーとか全然わからなかったのです。
だから理解しているとは言えないのですが、でもつまらなくはなかったです。

それはやはり演出に負ってる部分が大きいのかなあと。
舞台が、下手、中央、上手と三つに分かれていて、下手で女性が一人手紙を読んでいるのに、ライトも当たっていない上手では、男性が横になっている女性の腹を蹴っていたりとかね、、、
ずっと緊迫した雰囲気が続きました。

こういう雰囲気を突き詰めていけば、きっともっと面白くなるだろうなあと思われました。
次回も楽しみです。

最後に「お母さん、ごめんね」(だったかな?)みたいな台詞がありました。
それがオチというか、メッセージなのでしょう。
娘の、母親に対する。



と、ここまで書いてきて、わかった。

この芝居は、娘から見た母親の思い出を語った物語なんでしょう。
母親が店員に対して傲慢な態度を取っていた思い出や、遊び友達について注意された思い出、部屋を片付けなさいと注意された思い出、叱られた思い出、そういったものが、演劇的に語られていたのでしょう。

ホームレスが登場しますが、これも「あんたはそういったものになるよ」と言われたことがあるからなのかと。
いつも暴力を受けていた女性が、男性を遂に刺し殺す。これも、母親との関連で生まれた想像物だと考えられます。

部屋をかたづけることができず、散らかりっぱなしてしていて、これも母親に手ひどく叱られる場面がありますが、そのときに殺した男の死体も転がっている。
しかし、その死体については、母親は何も言わない。
それも面白かったです。
母親が見ているものと、自分(娘)が見ているものは、違う。
そのギャップが表現されていたのかと。


2012年11月29日木曜日

コーヒーカップオーケストラ『吉岡再生』

木曜日のマチネ。下北沢シアター711。

前説、「平日の昼間に観に来てくれてどうもありがとう」ってにやにや笑いながら言われて、
なんとなくシュンとなった私。

コーヒーカップオーケストラ、初観劇でした。
どんな芝居なのかなあと思ってましたが、気楽に観られるコメディでした。
でも最後は、劇的な場面もあって、、、
なかなかでした。

「ははははは」と笑ったのは、どの場面だったかな。
くーっ、覚えてない。
なんか変なとこで一番笑えたんだけど、、、覚えてない。

俳優×監督=全力映画

吉祥寺バウスシアターで、表題のようなタイトルのイベントをやってたので観に行きました。
この映画館は、去年の秋に『ワイルド7』を観に行った以来。

4人の若手(?)監督の20分ちょっとの短編が4本上映されてました。

いちばん刺激的だったのは、『もはや ないもの』というタイトルの映画。
監督の名前は、三宅伸行。
歯型をつくる歯科技師の空想の物語。
映像もきれいで、たいへん面白く拝見しました。

ただちょっとなあと思ったのは、、、

歯科技師が、歯形を作った若い女性と偶然喫茶店で出会うことになるのですが、
その偶然の出会い方が、なんとなくいまいちかなあと、、、
どうして歯科技師がその喫茶店に入ったのか、はっきりしない。
あんなふうに喫茶店に入って、雑誌を読むようなタイプには見えないし、、、

それからもうひとつは、フランス料理ですかね。
別れ話を持ち出すときに、わざわざフレンチのレストラン予約するかね。
しないよなあ、、、

でも、そういうのは瑣末な問題でね。
映像とかアイディアとか、素晴らしいと思いました。
他の映画も見たいです。

あ、あともうひとつ。
タイトルがなんだかなあと、、、
見終わった後、タイトルなんだっけ?と思いましたです。


吉祥寺バウスシアターは、水曜日は割安で観られるんですね。
偶然、水曜日に行って、安かったんで、ラッキーと思ったでゴンス。


以前、リンクス東京という、演劇のイベントに行きました。
これは4劇団が、それぞれ20分の持ち時間で上演するというものでした。
『全力映画』は、それの映画版という感じでした。
20分だと、一発芸みたいなのでもできちゃうし、それはそれで面白い。
『冬の爆弾』という映画も、そういう感じだったかと。

イベントは金曜日(明日)まで、やってます。

2012年11月28日水曜日

テアトルエコー『へちゃむくれと台風』

11月27日(火曜日)マチネ、恵比寿エコー劇場にて。

観客の年齢層、高かったなあ。
テアトルエコーって、50年の歴史があるそうだから、その関係者も高齢なのですね。

台風の前に、あんまり客の来ない旅館に、訳ありの男女がやってきて、
台風とともに、くっついたり、離れたり、、、
そういう人々の物語。


観終わって、?な気持ちでした。
で、上演紹介のあらすじを観て、ああ、そういうことだったのって、、、

父に連れられて、旅館にやってきた娘(満智子)。
頻繁に携帯が鳴る。
「子供が出来た、、、うそよ。大丈夫だって、、、ほんとに大丈夫だって」

それぐらいしか、情報がなかったような気がするんだけど、
あらすじ見たら、「妻子ある上司との関係を解消し、会社も辞めた」だって。
そうだったのかあ。
いや、きっと台詞で説明があったのを、ぼくがぼんやりしてて聞き逃しただけなんだろう。


終わり近くになって、
最近涙もろくなった僕が、ほろっとした場面がありました。

(設定として、以下の状況がありました)
旅館を切り盛りしてる女将は、次女(名前忘れた、とりあえず『きぬこ』としておこう)で、
長女の『あさこ』は昔、男と駆け落ちして、亡くなった。
次女は昔は『爆弾のきぬこ』みたいなあだ名があって、
切れると爆弾みたいに怒りだす。
でもいまは一生懸命旅館を切り盛りしている。
だがその旅館も経営難で、そのうち閉じようと思っている。

(で、こういう前振りがあって)
でも、もう引退してボケてしまった母親は、
次女を見て、「あさこ」って長女の名前を呼ぶ。

(あとでこういう場面がある)
母「あさこ、ご飯にしよう。きぬこも呼んでおいで。あの子はほんとは寂しがり屋だからね」
次女、じっと考え込む。

ぼくはこの場面でほろっと来たんですよね。
お母さんは私の名前を間違えて、姉の名前を呼ぶけれども、
私のこともちゃんと覚えていてくれたんだ、みたいな、、、


、、、と、こんな風に理解してたんだけど、ひょっとすると違うのかも。
直後に次女は、旦那に、「お母さんを入院させなきゃ」というような話を始める。
心臓の弁に異状があるから、そうしたほうがいいと勧められたと打ち明ける。
次女がじっと考え込んだのは、そういうこと? と思ってね、、、
ちょっとよくわからなかった、くーっ。


窓の外に木なんかがあって、台風になったらどんどん揺れだすのかなあと思ってみたいたら、やっぱり揺れて来て、どんどん揺れろーっと思ってた。
揺れるには揺れたけど、期待してたほど激しくは揺れなかった。
もっと揺れればよかったのに。
ほどほどリアルな感じに抑えたのだろうなあ。


暗転のたびに、時計の時刻が調整されていて、その時計でいま何時かわかるようになってました。
暗いなかで、時計を調整するのって難しいだろうなあ。
簡単にできる裏技があるのかな?

TheFunkyPirates快賊船『真心願~MACHINE GUN~』

築地本願寺にブディストホールというのがあるんですね。
初めて行きました。
立派な劇場でした。
椅子も座りやすいし。ふかふか過ぎず、硬すぎず。

最終日は、6時半からだったんですね。
時間を間違えて、遅刻。
最初の30分ぐらい見過ごしてしまいました。

坂本竜馬が、仲間とか親友とか上司とか敵みたいな人たちと
すったもんだしてました。
幕末の歴史とか、わし、ようわからんもんで、
お話はそんなに感情移入して観ることはできませんでした。

登場人物は、ずーっと大声で元気よく話してました。
それがずっと同じ調子なので、後半飽きたかと。
元気な場面だけじゃなく、しっとりした場面なんかも挟んで欲しかった。

殺陣の場面は面白かったのです。
もっと観たかったです。

驚いたのは、公演が前半と後半に分かれていて、
今回のは前半だけだということ。
えーっ、何、それ? っていう感じ。

映画でも前後半に分かれてるのありますよね。
『レッドクリフ』とか、アニメでいえば『エヴァンゲリオン』とか。
そういうのは、あらかじめそういう但し書きがあるけど、
今回の『真心願~MACHINE GUN~』に関しては、
そんな説明どこにもありませんでしたよ。

終わりを観るには、来夏の公演まで待たなくてはならないということですか、、、
うーん、、、

この劇団では、公演のことを "cinema live" と呼んでいるんですね。
きっと映画みたいな感じなのを、舞台でやっちゃおうということなんでしょうね。
だから最近の映画みたいに前後半に分けちゃうというのも、
そんなに違和感がないんでしょうね、やってる側は。

時代劇じゃないのを観てみたいと思って、
前回の公演のDVDを買って帰りました。
でも、まだ観てない、、、

2012年11月27日火曜日

劇団わらく『マクベス』

11月24日、中野スタジオあとれ。

劇団わらく、初めて観ました。

『マクベス』だけど、ちょっと変。

途中で、『あの鐘を鳴らすのはあなた』や『スタンドバイミー』(だったかな)にあわせて、
それまでおどろおどろしい顔してた魔女たちが、急に笑顔になって、
それまでの衣装を脱いで、ドレスになって踊りだしてました。
すごく変。
違和感ありました。
うーん、なんかよくわかんないや。

それまで怖い顔してたのに、
どうしてダンスシーンになると急に晴れやかな笑顔になって踊りだせるのか。
踊りで笑顔になってしまうことで、それまでのおどろおどろしい演技が、
ギャグになってしまったような気が、、、

宴のシーンで、焼き鳥食べてたけど、そんなギャグを入れる必要はないのにとも思いました。
それまでの迫真の演技が、やっぱりギャグになってしまったような気が。

自分で自分の演技を笑っているみたい。
自虐的な感じの演出にやはり違和感が。

舞台美術とかはすごくよかったのに。

でも、いちばん不満だったのは、会話です。
台詞をただ単に順番に言っているような感じに聞こえて。
登場人物の関係性や、心の動きなどが、会話を通して見えて来なかったような。
それがないと、芝居じゃないと思うのです。

基本的に、登場人物は向き合って相手を見ながら会話して欲しい。
そして、そのときの微妙な感情を演劇的に表現して欲しい。

摺り足の動きなども取り入れていたから、
能のような感じにしたかったのかもしれません。
でもそれがいい方向には行っていなかったような。

ひゅー、ゴメンナサイ。好き勝手言ってます。

2012年11月26日月曜日

欲張ると駄目

日曜日は一日、40CARATの芝居の稽古でした。

演技って難しいな。

演技は繰り返さなくてはならない。
最初はうまく演技できても、何回か繰り返していると、新鮮でなくなってしまう。

それに欲張ってさらに面白くしようとすると、途端につまらなくなる。


稽古の前に、頭のなかで空想して、ああしよう、こうしようと思ったことも、全部失敗してしまった。

恥ずかしかった。
壁にぶち当たったような気がした。

欲張っちゃ駄目なんだよな。
面白いことをしようなんて考えちゃ駄目なんだ。
頭で考えずに、衝動で演技できればいいと思うのだけど、、、


2012年11月23日金曜日

ACTOR'S TRASH ASS『世界は僕のCUBEで造られる』

吉祥寺シアター、前に行ったような気もするんだけど、記憶にない。

劇場の前には、若い女性たちがいっぱい。
「あれ? なんか、おれ、場違いなところに着ちゃったかなあ」

招待券で行ったんだけど、受付でもらったチケット見たらA席5000円でした。
「うわあ、そんなにするのかあ」

普段は2、3千円の芝居しか観ていないもので、、、

上演内容は、楽しいファンタジーでした。
主役の男の子含め、登場する俳優は、みなさん美男美女ばかりだし、、、
観客に女性が多かったのも頷けます。

主人公の『僕』は、キューブという名前の薬を飲んでしまい、自分の心の世界に行ってしまう。
そこで自分のなかの、孤独とか、憎悪とか、ヒーローとか、ラブ&ピースに出会う。
あるいは、ピエロとか良識とか。
そのなかに、『彼』というのがいて、こいつが強敵のラスボスみたいな感じ。

でも『彼』も、『僕』の一部であるから、簡単に削除するわけにはいかない。
で、すったもんだがあって、、、

理想の女性っていうのも現れて、自分の心のなかの女性の恋したり、、、

殺陣とか踊りとか、ピエロを中心としたショートコントみたいなのもあって、
楽しめる2時間半でした。

ただまあ、、、
こんなこと行ったら野暮なのかもしれないけど、
誰かが『彼』に削除されても(殺されても)、ラブ&ピースによって、あっけなく生き返ったり、
ラブ&ピースが殺されて、ああもう駄目だってなっても、天使のような看護婦が現れて、
さっさと再生させたり、
あんなに悪かった『彼』が、あっけなく改心したり、
いろいろと都合よく出来ているわけで。

ああ、でも、だめだめ。
こういう芝居はつまんない突っ込みは入れずに、楽しめればいいんだよね。
それを素直に楽しめなくて、ぶちぶち言っちゃうのは、やっぱり無粋なわけで。

いや、ほんとに面白かったし、勉強にもなりました。
キューブたちが出てくるときの機械的な動きとか、脳みそ丸出しの知性の動きとか。

ホールにはきれいな花輪なんかが並べられていて、華やかでした。
たまにはこういう芝居もいいですね。

2012年11月22日木曜日

重力/Note『雲。家。』

初日を池袋シアターグリーンで観たよ。
フェスティバル東京というイベントのプログラムのひとつ。

脚本のエルフリーデイェリネク 『雲。家。』は、観劇の前に読みました。
でも、「なんだろーな、これ」という感じで、さっぱりわかりませんでした。
そもそもこれって上演台本なの? っていう体裁で、、、
そんなものをどう上演するってんだろう。

上演が始まってすぐに思いました。
なるほど、こういう感じか。
そうなるよね。
一言で言えば、朗読。
男性三人女性三人が、交互に、あるいは重ねて、いろんな読み方をしてました。
いろんな声の出し方、いろんな動き方で。
あとは照明なんかも、飽きないように、細かく変えて。

雑な感じはまったくなくて、よく作られていました。
ああ、こういうのもありだなあ。
なんというか、空間が出来上がっているというか、完成されているというか。
六人はよく訓練されている感じで、呼吸もぴったりで。
素晴らしいと思いました。

ただ2時間は長かったです。
見る側(ぼく)の集中が途中で切れ模様になりました。
できれば1時間か、せいぜい1時間半にまとめて欲しいなあと。
我がままでゴメンナサイ。

ぼくがもしこの脚本を演出するとしたらどうするだろう。
舞台の上ではやっぱり物語があって欲しい。
それに登場人物の関係性なんかも見せたい。
全然別の物語(『ロミオとジュリエット』とか)を持ってきて、
台詞だけ『雲。家。』の脚本を使うというのはどうだろうか。
つまんない?

2012年11月21日水曜日

野田秀樹『パイパー』

新潮 2009.2 号で読みました。
上演は観てません。

読解力がないのか、ぼくは野田秀樹の台本読んでも理解できないことが多いです。
というか、他の作家の台本を読んでも理解できないことが多いです。
イメージできないというか。

でも『パイパー』の物語は理解できました。
台詞でちゃんと説明されているので。
ああ、親切な台本だなあと。

以前、これも新潮 2011.3 号で『南へ』を読んだけど、
これもなんとなくピンと来なかった。

それに比べれば、『パイパー』はわかりやすかった。
しかしそれは言葉として理解しただけで、
舞台をイメージできたというわけではもろちんありません。

表題になっているパイパー自体がイメージできませんでした。
あと、パイプ状の宇宙船て?
その他、こまごましたこともいろいろ、、、

上演DVDが観たいなあ。
でも買うとしたら高いんだろうなあ。
買うわけにはいかないよなあ。
TUTAYAでレンタルしてればいいのになあ。
いや、でもしてないよなあ。
テレビでやらないかなあ。
でも2009年だから、もうテレビではやってるのかも。
見逃しちまったのか?
がっかり。

2012年11月20日火曜日

劇団テンタムル 『Pessoas Nova!』

pit 北/区域。

劇団40CARATの一月公演も、この劇場を使います。
どんなとこなのかなあと思ってました。
バルコニーや階段など、独特な構造的でした。
出演する前に観に行けてよかった。

pessoas nova

上演は二つの芝居を交互にやるみたい。
ぼくが今日観たのは『ボートピーポー ~漂流難民~』というタイトルのほうでした。
(ちなみに、もう一方は『ビバ!ボサノバ』というタイトル)

紹介ページには、出演として男性二名の名前しかあがってなかったので、
てっきり二人しか出ないのかと思っていたら、そんなことはなく。
殺陣のアクションシーンでは、大人数でカシンカシンやってました。

でも基本的には、ふたり芝居。

それぞれ悲しい事情を抱えた男ふたり。
我先に自殺しようとするのだけれども、果たせない。
そのうちに「お先にどうぞ」ということになり、
果てには、お互いに殺し合おうとさえする。
でも、やっぱり死ねない。

死ねない男がひとり去ったあとで、もうひとりの男が、
「でもいざとなったり私は死ぬ覚悟でいます、、、ホントですよ~」
というようなことを言いながら退場。

殺陣が出てくるのが不思議だなあと思ったら、
演出の池内亮太さんは「風剱時音流」というのの創始者なんですね。
なんだかすごい。

男ふたりだけの芝居でも、充分面白かったでしょうが、
殺陣もいいアクセントになっていました。

不満な点は、上演時間が一時間と短かかったこと。
ちょっぴり食い足りない気分。
欲張り過ぎか。
それぐらいのほうがまた観に来たいという気持ちになるのかもしれないしね。

客席はいくつだろう。30もなかったかもしれない。
観客数は、12、3人ぐらいだろうか。
さびしくないこともないですが、、、
無理して観客動員して満員にしようという気持ちがないのも、清清しく思える。

欲張ってないところがいい。
好感度の高い上演でした。
もっとたくさんの人に見てもらいたい。

2012年11月19日月曜日

飲みすぎ

昨日は姐御と飲んでました。今朝起きたときはなんだかふらふらしてた。
飲みすぎはいかんね。

今日は、40CARATの稽古だったんだけど、
帰りに金麦350ml六本パックを買っちゃいました。
いま五本目を飲んでるところ。

いや、いかん。
こういうのはいかん。
飲みすぎです、あんた。
家では飲まないようにしないとね。
なんで飲むんだろうなあ。
馬鹿じゃないの?って感じですな。
ははは。

今日、ショックだったこと。
来年の三月は劇団かさぶたの『お父さんの背広』ってのに出演する予定なんだけど、
その劇団の劇団員がひとり減ってたのをホームページで知ったこと。

でも、新しい劇団員も増えていました。

なんか。いろいろ、ありますね。

2012年11月18日日曜日

One Bill Bandit 6th Play 「HOME! GAME! RUN」

昨日は大雨で大変でした。
その雨のなかわざわざ池袋まで芝居を観に行きました。
なんか雨だしーっ、やめよっかなあーっとも思いました。
が、、、

日本演劇連盟の木下伸哉さんが演出をされていることだし、
(以前演劇ワークショップに参加させていただいた)
やっぱり行かねばということで。

アートスペースサンライズホール。
最寄り駅は有楽町線の東池袋なんだけど、
一駅ぐらい歩くよ、おれには脚が二本もあるんだよ、ということで、
池袋駅から歩きましたよ、ええ、雨と強風のなか。ええ、馬鹿ですね。

ワークショップは一回しか参加したことないのに、
関係者の皆さんはぼくを覚えていてくれて、
逆にぼくは演出の木下伸哉さんぐらいしか覚えてなくて、
「こんにちは、お久しぶりです」と呼びかけられて、非常に恐縮しました。
申し訳ありません。

12月にワークショップオーディションがあるようです。
参加できるかなあ、、、

上演のほうはどうかというと、
初日の初回ということもあって、みなさん硬かったかなあという印象。
ギャグもなんか力が入りすぎてて、、、
でも後半になって(終わり近くになって)ようやく力が抜けてきたのか、
自然に笑えるようになりました。

笑いをとるって難しいですよね。
ぼくもここぞというときのギャグで、確実に笑わせられるようになりたいです。

2012年11月16日金曜日

DISHプロデュース『One』

昨日は芝居二本立てでした。


上演まで二時間以上ある。
恵比寿でどうやって時間を潰そうかと駅周辺を散歩していたら、
モンベルの専門店を発見。
モンベルって、登山用品のメーカーです。
ふらふらっと入って、店内を物色。
高いから買うことはないだろうなあと思いつつ、二階にあがってみると、
そこに休憩所を発見。
椅子があって、登山雑誌のバックナンバーもそろっている。

いやあ、有難かったです。
ここで一時間ばかり休憩させていただきました。
どうもありがとう。
また恵比寿に来るときは、寄らせていただきます。



芝居は夕方、恵比寿エコー劇場で。
芝居を観るとき、ぼくは、
開場の時刻には到着して、開演まで眼を閉じて瞑想しているのが好きです。
だから昨日もいつものようにそうしていたのです。
すると誰かぼくを呼ぶ声。
見ると、40CARATの千賀亜希子さんでした。

しまったあ、ぼくが眼を閉じて瞑想しているのを見られちまったあ。



芝居のほうは心温まる感じのストーリーでした。
開場から開演までのあいだ、場内には昭和の歌謡曲がずっと流れていました。
芝居を見ているうちに、ああ、あの選曲はそういう演出の意味があったのかあと思ったり。


最後は奥の扉がばあーんと開いて、まぶしい光で場内が包まれて、『未知との遭遇』状態になるのかなあと期待してましたが、そうはなりませんでした。
別のエンディングが用意されていました。
いい意味で、期待を裏切ってくれたかと。

ガレキの太鼓『地響きたてて嘘をつく』

こまばアゴラ劇場。

はじめて行きました。
渋谷から歩いても行けるかなあと思ったんだけど、途中で迷って引き返して、
結局電車で行きました。
でも帰りは、がんばって恵比寿まで歩いてみました。
結構歩けるもんですね。
途中、代官山なんかも通るから、散歩にはいいコースだったかと。

アゴラ劇場は、バルコニーがあって、一階と二階はエレベーターで行き来するんですね。
芝居のほうは、そのエレベーターを使ったシーンが面白かったです。
ドアが開くまでの間がなんともいえず、面白かったです。
緊張感もありました。

ただ芝居のタイトルと内容が、なんとなく結びつかないような気が、、、
ぼくが何か見落としたんでしょうか?

平安時代とか鎌倉時代の衣装がもっとゴージャスだったらなあと。
贅沢かもしれませんが。

踊れ場『高円寺純情商店街でロミジュリ』

水曜日、表題の上演を観に行きました。
新宿シアターブラッツ。

来年3月に舞台で競演することになっている劇団かさぶたの木村庄司も出演されていて、
誘われて観に行きました。

狭い舞台の上に男30人。
いろいろやってくれて見ごたえ充分でした。

どこかの若手劇団のエチュードを見ている感じでした。
楽しいし、勢いもあるけれども、なんとなくまだ作りこまれてはいない、、、
そんな感じもなきにしもあらず。

ジュリエットが薬で仮死状態になる物語を
劇団員(という役の人たち)が演じて見せるのですが、(劇中劇?)
そのあたりがちょっぴり退屈だったかも。

最後にたった一人の女性のジュリエットが、
男共を全員バットで叩きのめした後、
満面の笑顔で両手でVサインしてました。

それはそれでいいのかもしれないけれども、
ぼく個人としては不満でした。
はじまりから終わりまで全部がギャグで終わってしまったみたいな気がして。
最後のジュリエットは、もっと怖い感じで終わって欲しかったなあと。
ギャグじゃない凄みも観たかったかなあと、、、

まあでも好みは人それぞれですから、、、


演出の池上三太さんの演劇ワークショップに一度参加したことがあります。
舞台を見ながら、そのときの池上さんの演出のやり方を思い出していました。
ああ、あんなふうに作って、んでもってこうなるんだなあと、、、
そういう風に観ることができたのも楽しかったです。

2012年11月14日水曜日

『チェーホフをいかに上演するか』

表題の本を読みました。

最後まで興味深く読めたし、自分では理解できたとは思っている。
(本当に理解しているのかどうかは、疑わしいが)

チェーホフとスタニスラフスキーの衝突の経緯なども面白かったし、
スタニスラフスキーとメイエルホルドの対立なんかも面白かった。
もっとも参考になったのは、イギリスの演出家アルフレッズの演出方法。
戯曲を俳優といっしょに分析して、登場人物が戯曲のなかで、何をしているかなどを細かくリストアップする。
登場人物の行動の目標、超目標などを戯曲から読み取って、そこから演技を始める。

チェーホフについては、以前『かもめ』を読んで、
「つまらん、なんだろ、これ?」という感想しかなかったし、
いまも何が面白いのかはっきりわからない。
『桜の園』、『ワーニャおじさん』、『三人姉妹』も最近読んでみたが、正直やっぱりよくわからない。

年末に劇団だるま座が、四つの戯曲を一挙公演してくれるので、それを観に行く予定。
それを観れば、また考えるヒントが得られるかも。
全部観たいけれど、行けるかな?

2012年11月11日日曜日

おれってハードボイルドだったの?

今日の40CARATの稽古。
昼過ぎから、夜遅くまで。結構疲れますね。


今日は、ぼくは立ち稽古のとき、トレンチコートを着せられました。
「え? トレンチコート?」
役としては私立探偵なんだけど、そんな衣装を着るとは思わなかった。
いまどき? っていう感じがして。
『長いお別れ』とか、そういう小説に出てくるファッションでしょう?
おれってハードボイルドな私立探偵だったんだ。


トレンチコートが似合う、格好いい私立探偵を演じる自信は、いまんとこない!
でも本番まではまだ二ヶ月近くあるし。
まだ悲観することはないだろう、、、

テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰

武蔵野芸能劇場。三鷹の駅のすぐ近く。

ちょっと前にリンクス東京という企画で、拝見して、いちばん面白いと思った劇団でした。
だから、結構期待してました。
期待通りに面白かったです。ただ、でも、、、

リンクス東京のときは、各劇団20分の持ち時間だったから、一発ギャグみたいなものでも満足できたのですが、90分ぐらいある本公演だと、それでは満足できないかも。

演劇なのだから、劇的なシーンがないと、、、

一応あったのです。劇的なシーンは。
X10(という掘削機に見立てたダンボール)が、富士山(に見立てたダンボール)を破壊するというシーンが。
それがこの芝居のクライマックスだったと思うのですが、なんとなくクライマックスになってない。
それまでのギャグの雰囲気のまま演じられている。
このクライマックスは、みんな本気でX10(単なるダンボールだけど)を操作して、富士山(ダンボールだけど)に横穴を開けなくてはならない。
単なるダンボールだけど、ダンボールではなくX10という掘削機だと信じられなければならないはず。でもそうなっていなかった。それが残念。

やっぱり芝居の最後には劇的なシーンが欲しいです。それっぽくはなっていたけど、まだ物足りない。
テノヒラサイズの皆さんは演技が上手で、笑いを取るのも上手です。さすが関西の劇団だなあと感心させられるのですが、それだけでは、ちょっぴり物足りなかったです。

すごく面白かったのは確かなんですが、、、

2012年11月9日金曜日

劇団チョコレートケーキ『熱狂』

渋谷、ギャラリールデコ5F。マチネ。

ヒトラーがナチス党を再結成して、首相に就任するまで。
それがヒトラーの秘書の視点で語られていました。
熱演でした。でも熱演すぎて、ちょっと辛かったとも。ひゅー。


2012年11月7日水曜日

高尾山から陣馬山へ

今朝は霧が濃かったようです。
天気予報を信じて、夜明け前に起きて、登山の準備。

7時過ぎに、和田さんと高尾山口で待ち合わせ。
和田さんは、高尾にはケーブルカーで登るつもりだったらしい。
僕はもちろん歩いて登るつもりだった。

登山に来てるのに、わざわざケーブルカーで登らなくても。
和田さんが折れてくれて、徒歩で高尾山山頂へ。
1時間ちょっとで到着。

陣馬山には、午後1時ぐらいに到着。
いつものようにインスタントラーメン食べたんだけど、今日はちょっとした工夫を。
チョリソーソーセージもいっしょに煮込んだ。

午後2時半、陣馬高原下バス停から、バスで高尾山駅へ。
駅では近くのレストランで、角煮カレーというのをいただきました。

今日は天気がよくて、楽しい日帰り登山でした。
ただ午前中はまだ雲が残っていて、遠くの山が見えなかったことが残念。
でも暖かくて、絶好の登山日和なのでした。

以上。

明日は高尾山

今日はひどい雨だったけど、明日は晴れらしい。
演出の和田さんと高尾山、それから陣馬山まで登る予定。

予報どおり晴れますように。
陣馬山頂で、インスタントラーメン食べて帰ってくるよ。
もう寝なくては。

今日の夜は、40CARATの稽古だったけど、あんまり出番もなく、調子も上がらず、、、

2012年11月5日月曜日

ジ~パンズ『さらば、愛しの映画ホテル』

銀座みゆき館劇場。

招待券で拝見しました。

全席指定で、どんな席かなあと思っていたら、
いちばん前の、他の座席よりも座高が低くて、座りづらい席でした。
舞台にもものすごく近くて、見上げるような格好。
俳優さんの鼻の穴がよく見えました。

まあ、招待券だからなあ、ただで見るんだから文句は言えないよなあ。
、、、でもこんな席なのかあ。
なんかすごく差別されてるみたいで悲しい。
観る前から、テンション下がりました。

こんな席なら、招待してくれなくたっていいのにとさえ思ったぐらい。

そういう気分のためか、芝居にもなんとなく入り込めず。

ドタバタコメディで、テンポもいいから眠気を誘われることはなかったけれども、
声をあげて笑うことはできず。
不愉快なギャグもあって、印象悪し。

でも、只だからね。金払ってませんからね。そんな贅沢言っちゃいけないのかもしれません。

2012年11月4日日曜日

劇団40CARAT、稽古

今日は午後から劇団40CARATのアトリエで、年明けの公演の稽古でした。

みんなで本読みをしたあと、脚本演出のららさんが配役を決めました。
ぼくは私立探偵の役をもらいました。
あんまり出番はないけどね。
でも久しぶりの芝居なので、出番がすくないぐらいがちょうどいい。


劇団40CARATは、アットホームな感じの劇団です。
「夕食のご飯は炊くから、おかずは勝手に買ってきて食べてね」
「はーい」
夕食休憩になると、ぼくはアトリエ近くのスーパーに行って、鶏唐などを買いました。


夕食後は、立ち稽古など。九時過ぎまで。


これから公演が終わるまで、日曜祭日はずっとアトリエで稽古。
いよいよ始まったなあと、、、
どんな芝居になるのか楽しみ。




いま『チェーホフをいかに上演するか』という本を読んでいます。
こんな堅い感じの本を買って読むのは久しぶり、というかかつて無かったかもしれない。
けっこう読めるし、面白い。


年末から年始に掛けての劇団だるま座ってとこのチェーホフのシリーズ公演を観に行く予定。
http://stage.corich.jp/stage_detail.php?stage_id=40406


チェーホフの戯曲も読み直している。




2012年11月3日土曜日

オクムラ宅『新美南吉の日記』

世田谷の古民家『土間の家』で。
小さい石油ストーブが焚いてあったけど寒かった、、、
観客は13人。(15人で満席)
なんたって普通の住居の、土間のある一階部分が劇場で、二階には人(大家さん)が住んでるそうな。

土間は雰囲気があって、よかったかと。
白いかまどなんかが真ん中にあったりして。
ただ寒かったけど。

台本はすばらしかったと思うな。
新美南吉の17歳から22歳までの日記をもとに、恋愛なんかを綴っている。
とってもいいと思いました。

ただその上演の仕方が、、、
ぼくはどっちかというと芝居というよりも朗読を思い出してしまいました。
舞台にあがっている人たちが、順番に、自分の受け持ちパートを読んでいる、みたいな。
登場人物同士の関係がないこともないんだけど、希薄で、関係性から起こる緊張感みたいなものがなかったように思うのです。
だから劇的かというとそうでもなくて、まったくないとは言わないけど、物足りなかったです。

終わり頃になると、女優さんたちが感極まって泣いている、というような演技をするんですが、それがぼくは個人的には嫌いです。(この芝居に限らず)
泣いているのを見ると、なんで泣いてるのかなあとつい考えちゃいますよね。
でもそう考え出した途端に、醒めてしまって、置いてきぼりを食っちまったみたいな気になります。
そこからまた悲しい気持ちに戻る、なんてことは無理だし。
こっちをうるうるさせて欲しいのに、俳優さんのほうが先にうるうるしちゃうなんてずるい、と思います。

でも台本で語っていることは、面白いし、発見がありました。
それに古民家での上演というのも、個人的には貴重な体験でした。



昨日は、劇団40CARATの稽古でした。
台本はあがったのですが、配役はまだ決まってません。
とりあえずの配役をして、台本の読み合わせをしました。
年明けの公演に向けて、これから徐々に形が出来てくるのかと思うと楽しみなのであります。



あ、それから一昨日は、立教大学演劇研究会『ESCAPER、探し続けていた場所』というのを観ました。
立教大学は、学校祭の真っ最中で、構内は食べ物の模擬店でいっぱいでした。
芝居のほうはどうだったかというと、、、
真っ赤な口紅を塗ったきれいな女子が出ていて、その人ばっかり見とれてしまっていました。
ごめんなさい。

2012年11月1日木曜日

Theater DIO 『グシャラ』

台詞のない芝居だということで、どんなふうになっちゃうのかなあと心配でした。
やっぱり行くの止めようかって思ったぐらいでした。
でも行ってよかった。
面白かった。
いい経験をさせてもらいました。

登場人物は二人の『愚者』。
意味のある言葉を発することはなく、身振り手振りと言葉にならない声で、物語は進んでいく。
台詞をなくしている分、俳優は二人の呼吸と衝動によって動かなくてはならない。
そこに緊張感が生まれて、始まりから終わりまでずっとひきつけられたままだった。
すばらしいパフォーマンスでした。
ぼくも彼らの演技を見習いたい。

演目が日替わりで、『東京フール』というのもあるんだよな。
これも観に行きたいけど、、、